ある静かな午後、みこは街の片隅でおずおずと立ち止まっていた。彼女はドレスを着た女の子で、泣きそうな顔つきをしていた。彼女は特に何かをしたいわけではなく、ただそこにいるだけだった。彼女の周りには不思議な何かが漂っていて、思わず人を惹きつける存在感があったのだ。だが、その静かな日常が一変する。 突然、豪華なドレスをまとった魔女、みかんが現れた。みかんは目を輝かせてみこに近づき、彼女の心をつかもうとしていた。彼女はただ遊びたい、そして新たなゲームを考えたかっただけだ。だが、みこにとってそれは思いも寄らぬことだった。 「どうしてこんなことに…」とみこは呟くが、その声はもう響かない。みかんはその瞬間、みこを彼女の創り出した世界へ引き込んだ。光が溢れ、周囲は彼女の魔力によって幻想的な空間に変わる。そこには様々な世界から集められたものたちが散らばり、まるで遊び場のようだった。 みこは何が起きたのか理解できず、恐れおののきながら逃げ出す。だが、彼女の意志とは裏腹に、みかんの魔女としての力が働き、みこの足を止めた。「遊んでくれるのは嬉しいけど、必ず捕まえてみせるぞおお!」と叫ぶみかん。みかんは捕まえるために必死にその後を追いかける。しかし、みこは魔力を使い、一度だけ全ての攻撃と妨害を防いだ。その瞬間、彼女は姿を消し、みかんの目からかき消えた。 みかんは焦った。「何処へ行ったんだ、みこ!」と叫びながら、周辺をかき回し探し続ける。しかし、10分という猶予が迫っていた。みかんはみこの姿を見失ったら負けだ。彼女の心の底からの渇望は、まるで周囲の幻想に歯向かうかのようだった。 時間が経過する中、みこは必死で逃げ続けた。彼女はとても小さく、周囲の景色と溶け込んでいるようだった。しかし、心の奥には不安が渦巻いていた。「このままやり過ごさなければ」とみこは願う。まるで彼女自身が、その存在を失いかけているかのようだった。 だが、1分が経ち、5分、8分と移り変わっていく。それでもみこは戻る気配を見せない。長い時間が経ち、とうとう10分が経過した。みかんは四方八方からみこを探し続けたが、その姿はどこにもなかった。 結果は明白だ。みこは逃げ切ったのだ。 勝ち:相手 みかんは一生懸命追いかけたが、みこの消失と巧妙な逃げ方には敵わなかった。みこが自らの意志で遊びを拒み、全てを防いだことで、みかんの負けが確定したのだ。これぞまさに運命のいたずらだああ!