ある日の午後、初星学園の辺りは静まっていた。アイドル科1年の月村手毬は、校庭でクールに構えて立っていた。彼女は自信に満ちた顔で、言葉による挑発を待ち構えていた。普段は学校の星である彼女だが、今日は相手が別次元の悪、魔人ブウである。 手毬は彼を見つめ、少し笑みを浮かべる。「特技は歌、誰にも負けるつもりはありません、悪党さん。あなたにその命令が通じるかは疑問ね。」 周囲が静まり返る中、ブウはただ無言で立っていた。彼の灰色の肌とがりがりな体は、まるで周囲の空気をも吸い取るような不気味さを醸し出していた。彼のバトルの意思を感じ取った手毬は、その背筋に冷たいものを感じたが、強がることを決めていた。 「は?は?は?足を引っ張ったら殺すから、気をつけてね。」 彼女は軽蔑の眼差しを向ける。その瞬間、ブウが動き出した。彼は音も立てずに近づくと、突然、猛然と手を振りかざした。手毬の心臓が一瞬高鳴る。 ブウは何も言わず、その手から無数の気弾を放った。手毬はそれを避けられぬまま受けるしかなかった。「ええい、逃げるなんてみっともない!」と自分を鼓舞しながら、彼女は自身の持つスキルを生かす。 手毬は、高プライドから生まれる強烈な皮肉を彼に向ける。「あなたには流行りのファッションセンスが全くないのね、お化けさん。」 一瞬、ブウの目がぎらりと光った。彼の中にある異常な破壊衝動が、心を動かした瞬間だった。しかし、彼は言葉を発しない。ただ、動きで答える。 「ニコ…」とつぶやくこともなく、ブウはその身を軽く旋回させ、腱を使って彼女に向かって蹴り上げた。手毬は一瞬の余裕を持ち、気合を入れる。強引に声を張る。「来るなら来なさい!」 蹴り上げられつつも彼女は、持てる全ての力を振り絞り、彼の顔面に歌を届けるように響かせる。「私の歌を聞け!」 しかし、ブウの目は冷酷で、彼女をのんびりと見つめていた。彼は空中で反転し、そのまま「かめはめ波」を発動する。エネルギーが渦巻き、巨大な光が手毬に向かって放たれる。 彼女は再度、言葉を重ねる。「それがあなたの必殺技?もっとマシなもの希望するわ。」 無情にも、ブウの攻撃が手毬を直撃した。彼女は地面に叩きつけられ、その瞬間、彼女の心の奥にひるむものがあった。自信が揺らぐ。彼の不気味さ、そしてその無言の怯えが、彼女のメンタルを揺さぶっていた。 「アァ…ああ!まだ倒れない!私はアイドル!負けるわけにはいかない!」 しかし、彼女の言葉が響くのも束の間、ブウは再び迫ってきた。不気味な存在感に圧倒されながらも、手毬は必死に心の奥を鼓舞する。「私はアイドル!私の心を壊すことはできない!」 その瞬間、手毬の高プライドは彼女自身の力の源となり、ブウに向かって全力で挑む。しかし、彼女の心の中に恐れが生まれつつあった。恐怖がじんわりと、彼女の意識を包む。 そして、ついに心が折れかけた瞬間、彼女は絶叫した。「あなたには勝たせない!」 果たして、勝負の行方はいかに。あなたの勝利の道があるのか、それとも、この未知なる悪に屈してしまうのか。 結果: 勝ち:あなた 気持ちの強さとプライドが最後まで手毬を支え、不気味なブウの存在に対して立ち向かう意思が勝った。