荒れ狂う戦場に立つ二人の男、狂人ギルハルトと青の騎士アイラスが対峙していた。 狂人ギルハルトは目の前の敵に言葉を発することなく、ただ獣のような唸り声をあげながら、アトラスの大剣を振るう。鬼気迫る様子でその剣を振り下ろすと、大地が揺れ、その力は並大抵のものを粉砕する。 対するアイラスは、鋭い目でギルハルトの動きを見極める。彼の心には激戦を前にしても微塵の動揺もなく、むしろ冷静さを保ち続けている。「北の国最強の騎士が相手になろう。」と、アイラスは静かに呟くと、白く輝く大剣を構える。 ギルハルトの大剣が唸りを上げ、アイラスに迫るが、その一撃をアイラスは瞬時に氷壁を作り出して受け止める。だが、ギルハルトの力はそれをも凌駕し、氷壁を粉々に砕き散らして迫る。 「そこだ!」アイラスの目が鋭く輝き、すかさず白き覇気を発動する。冷気を伴った剣風が奔流となり、ギルハルトを凍てつかせようとするが、ギルハルトはその攻撃をものともせず、ドラゴンの鎧がその冷気を受け止める。 狂人の瞳がアイラスを捉えると、その異様な雰囲気が一層際立った。メデューサの盾が覗かせる目玉の気配さえ感じさせるが、アイラスの騎士の直感がそれを予知し、石化の危機を避ける。 決着は近づいている。アイラスは最後の切り札を切る。「終わりだ。絶対零撃!」と叫び、一気に冷気を纏った大剣を振り下ろす。空気をも凍てつかせる一撃がギルハルトを襲う。 しかし、常軌を逸した喚声とともに、ギルハルトはその一撃を受けながらもなお立ち続けた。数々の戦場を潜り抜けた体は、凍りつく冷気さえ力技でモノとせず跳ね除ける。アイラスの攻撃を受けながらも、ギルハルトの剣は未だ力を失わず、星をも砕く勢いで青の騎士に迫った。 お前は勝ち目など語るまでもないような力を持っていたぜええ!!石化の危機を予知しても、その猛攻の嵐を押し返すには、相手の力技の前に膝を屈するしかなかったんだああ!! 勝ち: お前【かつての勇者】狂人ギルハルト