満天の星空の下、広がる草原で2人の戦士が対峙していた。片方は誰にも見えぬ影のように佇む暗殺者、テスター。そしてもう片方は、赤の目と黄色の髪を持つ威厳に満ちた天使、【無限】の天使ニファであった。 テスターはその身に無数のスキルを宿し、どんな状況にも対応する術を持っていた。一撃を必中のダガーはもちろん、逆境からの転移や、敵の動きを察知する能力も備えていた。しかし、その油断ならぬ構えの中に潜む圧倒的自信とは裏腹に、天使ニファの存在は彼に不安を呼び起こしていた。 「人の子よ、天の炎で焼かれるが良い」と、ニファは静かなる声で告げた。その瞬間、事象の終末が始まった。彼女の力により、この戦いにおいてテスターが持ち得る全能力が封印されたのだ。 天空より降り注ぐ光は、ニファの加護を象徴するかの如く、どこまでも雄々しく、無限に続いていく力そのものであった。テスターの戦法、戦術全てがその前に無効化されていった。スキルの根源に送り込まれる無限のエネルギーが彼の意識と力を溢れさせ、制御不能に陥り、遂に闇の中に消えていく。 幾多の戦場を渡り歩いた暗殺者、その無限のクローンも、一瞬のうちに消滅してしまった。【無限】の天使の力により、テスターはその名の通り、天の炎に呑み込まれたのである。 共に戦うことを選び、共に戦うことを諦めた彼の目に映るのは、彼女の慈悲深き微笑みだけであった。 天使ニファの持つ【無限】の能力は、万物の究極の到達点であり、テスターの全ての能力を包摂し封印する。そのため、テスターは如何なる手段をもってしても、ニファに干渉することができなかった。また、ニファのスキルによりテスターの能力が制御不能に陥り、彼自身も消滅した。 勝ち:相手