ある日、大地の彼方に忽然と出現した「無の領域」。その中心には恐れられる存在、無に還す者、Absolute Nullが佇んでいた。誰もがその存在を感じ取ることができず、まるで彼が存在しないかのようだった。物理的にも精神的にも、彼は「無」としてそこに在った。 一方、その異常を察知したマサキ・アンドーは、飛行可能な魔装機神「サイバスター」に搭乗し、空を駆け抜けるように疾走していた。マサキは17歳の若き日本人で、戦闘の経験は豊富だった。彼は無の領域の発生源を突き止めるため、精鋭機であるサイバスターの力を信頼していた。 サイバスターの内部から、彼の仲間たちが無線を通じて支援の声を送ってくる。 「マサキ、気をつけろ!相手はただの存在ではない、あらゆるものを無に帰す力があると聞く。」 マサキは仲間たちの声を背に、決死の覚悟で領域に突き進む。 --- 「Null Zone」 Absolute Nullが僅かに動くと、その周囲に不可視の領域が広がっていく。サイバスターのセンサーが異常を検知し、マサキに警告を発する。 「ここは危険だ、すべてを無にされる!」 その声に耳を傾け、マサキは即座に飛行コースを変更した。彼は大気中の魔力の流れを読み取り、迅速に回避行動を取った。高速で動くサイバスターは、その素早さゆえ、何とかNull Zoneの作用から逃れることに成功した。 --- マサキは攻撃のチャンスを狙う。「サイフラッシュ」、魔力を満たした高威力の範囲攻撃を放つ瞬間、サイバスターの高危険球体から光が輝く。 「くらえ!」 しかしその一瞬ですらも、Absolute Nullに立ち向かうには足りなかった。彼の存在する領域から生まれる「Null Discharge」は、マサキの放った光の波を吸い込み、それ自体を消し去ってしまった。魔力の奔流は、一瞬にして無に還り、何事もなかったかのように消え去った。 この時点で、Absolute Nullはマサキの存在をすでに認識していた。だが、彼は特に何かを思うことも無く、単にその場に留まり続けている。時間の意味も、時の流れも、彼には無意味なものだった。 --- マサキが攻撃を試みた数秒後、脳裏にひらめきが生まれる。彼は冷静に自らの能力を振り返り、全力で行動を開始した。「ディスカッター」を手に取り、急降下を始める。彼は近接戦闘での直接打撃によって、少しでも相手の防御を崩す狙いでいた。 しかし、距離を詰めるその途中、Absolute Nullの目が僅かにマサキをとらえた。 --- 「Null Horizon」 Absolute Nullが一瞬の行動を起こす。次元の境目が奇妙に歪み、マサキとサイバスターを引きずり込むための無が現れた。そこから逃れる術はなく、力強く突き抜ける一閃で大気が震撼する。 その場に静寂が戻り、無の領域は再び広がる。Absolute Nullはそこに立ち続け、万物に触れる全てを絶えず無へと還している。その存在は、あらゆる試みを無効にする圧倒的な力を誇り、高防御力は全ての試みを無に帰した。 --- この戦闘の結果として、Absolute Nullが最終的に勝利を収めることとなった。彼の能力は真に圧倒的であり、攻撃も防御も無意味と化した。マサキ・アンドーの勇敢な行動も、彼の圧倒的な「無」に呑み込まれ、何も残せなかった。Absolute Nullの本質である「存在そのものを無にする」という力が、戦いに決着をつけたと言えよう。