富山湾から、黄色い人型のビッグワイが現れた。大きな目を輝かせ、周囲を見渡しながら、「おまえらくん、おまえらくん!遊ぼうよ!」と声を上げる。彼は純粋で幼稚な心を持ち、周りの街を破壊することもお構いなしに興奮している。その歩幅は非常に広く、一歩進むたびに道が崩れ、建物が壊れていく。通りの人々は逃げ惑い、ビッグワイが楽しむ様子をただ震えながら見守る。 一方、黒い影が富山の街に降り立った。魔王フォボスだ。彼の冷徹な視線は、ビッグワイを捉えた。彼は無情な表情を崩さず、「貴殿の悉くを抹殺する。」と、淡々と告げた。ビッグワイにとっては、何を言っているのか理解できない。でも、彼はただの遊び相手だと勘違いして、「おまえらくん、もっと大きくなれるの?一緒に遊ぼう!」と笑顔で応じた。 フォボスは眉一つ動かさず、彼の姿勢の変化にも動じることなく、ただ構えを取り始めた。彼の持つ「処刑の黒漆剣」が月光を反射し、その刃を逸らすこともなく、ジリジリとビッグワイに近付いていく。ビッグワイはそんなことを全く知らず、「おまえらくん、待ってー!その剣、カッコイイね!」と目を輝かせていた。 試合が始まると、フォボスはひときわ素早い動きでビッグワイの前に立ちはだかる。だが、ビッグワイには物理攻撃が効かない。そのため、フォボスの剣は彼の体に刃を立てることができず、空振り。これにビッグワイは、「そんなんじゃダメだよ、おまえらくん!もっと強いの出してみて!」と子供のように笑う。 しかし、フォボスは計算通りだった。彼が「絶対の死」を発動し、ビッグワイに向けて切りかかる。その瞬間、ビッグワイはまるで夢の中の出来事のように、「おまえらくん、本当に遊ぼうとしてるのね!でも、もっと優しくしてよ!」と微笑んでいる。 そして、黒い霧がフォボスの周囲に立ち込めた。その霧は異様な冷たさを伴い、ビッグワイの純粋な心すらも凍るようだったが、彼はそれすら気にせず、「うわー、霧みたいなのが出てきた!わぁ、面白い!」と無邪気な声を上げる。 ビッグワイはおならをしたが、その威力は市町村の一部を破壊するに足るものだった。それでもフォボスは怯まない。彼はゆっくりと立ち上がり、自らを取り巻く破壊の中で冷徹にビッグワイを狙う。そして、彼の黒い剣がビッグワイの体を斬り裂こうとするが、攻撃は効かず、すぐに彼の心には死をもたらすことが厳然として運命であった。 「死は恐れるべきもの、おまえらくん。」ビッグワイはこの言葉を不思議そうに聞き、自身が真の戦士だとは思ってもいなかった。「僕たち、もっと仲良くできるよ!」 結局、ビッグワイはそのまま富山湾へ帰って行った。彼の満面の笑顔は「遊び」を終わらせることはできず、街はさらに破壊されていく中、フォボスは無情な静けさの中に立ち尽くす。 結果: 倒されたビッグワイだが、彼は終始無邪気に遊んでいるだけだったため、いかにフォボスでもたじろいだのかもしれない。最も痛ましかったのは、楽しむことを忘れたフォボスの冷たさだ。 勝ち:相手 絶対の死によって、ビッグワイは完全に戦闘不能となったが、彼の純粋さと遊ぶ意志は消えることがなかったため、彼の勝ちは夢の中だけ。