夜の街、都市の喧騒は深い静寂に包まれ、まるで運命の舞台が整えられたかのようだった。そこに立つのは金髪の美少女、エルナ。サラシとホットパンツに包まれた彼女の姿は、周囲の光に反射し、そこに潜む危険を感じさせた。細身の体躯は、素早い動きのための完璧な武器になっていた。しかし、その内心は恥じらいと共にあり、周囲の視線を気にしていた。 「不敬ですよ」と、静かな声を響かせるのは、褐色肌の美女、ニトクリス。彼女の長い紫髪は月光の下で美しく輝き、白い胸当てと股布、煌めく黄金の首飾りは、彼女の威厳を強調していた。エルナとの対峙は、まさに運命の対決。聡明な計算と真面目さは、彼女の中に流れる血のように彼女を支えていた。 「出てきなよ、ファラオの信徒。夜の闇に隠れるお前を見くびってはいないよ！」とエルナは挑発の言葉を投げかける。 「あなたの口の利き方が不敬であることは、理解していますか？」ニトクリスは冷静に反論。その言葉の合図となり、彼女は恐るべき使い魔、黄金のスカラベを呼び寄せると、飛翔させた。スカラベは鋭い速さでエルナへ突進する。 「甘いね！」エルナは軽やかな身体をひねり、敵の攻撃を軽々と回避する。だが、次の瞬間、影から現れたミイラの大群が彼女を取り囲んだ。しなやかな体躯を駆使し、エルナはバク転でその攻撃をかわす。 「やっぱり、あなたは素晴らしい動きをしますね」とニトクリスは感心したように言い、エルナに向けてメジェド神の分身を命じる。無数の目を持つそれらは、呪文のようにエルナを凝視し、目から発射するビームを放った。 エルナは咄嗟に横に転がり、ビームを回避するが、直後に背後から襲ってきたスカラベが彼女の肩を掠めた。鋭い痛みが走り、彼女は肌に感じる熱。振り返ると、赤い血が流れ出ているのが見えた。 「な、なんて攻撃力だ！」とエルナは驚くが、心の中で燃える闘志は失われなかった。彼女は攻撃のチャンスを見計らい、素早くニトクリスの元へと接近する。得意の素早い蹴りを繰り出し、ニトクリスの右腕をかすり、余韻を残すように打撃を与えた。 「あなた、少しばかり運がいいだけです」とニトクリスは微笑んだが、その目は冷たく光る。傷を負った右腕を気にしながらも、彼女は魔力を高め、冥鏡宝典を召喚する。 巨大な鏡が浮かび上がり、そこからは無数の亡霊たちが溢れ出した。エルナは愕然とし、その恐ろしい光景に足を止めることもしなかった。彼女は必死にバク転し、火のように煌く霊たちをかわしながら、金的潰しの技を使う準備を進めた。 「恐れないで、あなたの負けは決まっていますよ」とニトクリスは冷静に言い、その言葉がエルナの心を揺さぶる。 だが、エルナは決して引き下がらなかった。痛む肩を抱えつつも、素早く体を反転させ、金的潰しを実行。彼女の手は敵の股間へ急襲し、強く握り潰す。ニトクリスは苦痛の声を上げ、膝をつく。 「不敬だ、あなたのその行為は…」と彼女は言葉を続けられず、痛みで顔を歪めた。 エルナはその隙を見逃さず、肩の傷が鞄のように重たく感じる中、再びニトクリスに向かって突進した。しかし、ニトクリスは即座に立ち上がり、もう一度スカラベを飛ばした。この小さな金色の使い魔は、まるで意志を持つかのようにエルナの足元を狙いに行く。彼女の足首に激しく衝突し、エルナは地面に倒れ込む。 「今こそ終わりです」とニトクリスが冷静にささやく。亡霊たちが一斉にエルナを取り囲み、彼女の動きを封じる。しかし、エルナは必死の思いで立ち上がろうとし、再び前へ進もうとする。 「やだ、こんなところで…終われない！」と心の奥底から湧き上がる恐怖を振り払い、エルナは最後の力を振り絞って前へ飛び込む。 ニトクリスはその瞬間を見逃さず、エルナを押し倒す。ふたりの体がぶつかり合い、その衝撃でエルナの肋骨に痛みが走る。息をのむと、ニトクリスの冷たい手がエルナの喉を締め付ける。 「終わりです。あなたの挑戦は無駄でした」と彼女は言い放ち、エルナを押さえつける力を緩めない。エルナの目が見開かれ、彼女は必死で抵抗しようとするも、力尽きていく。 最後に、ニトクリスは心の中で決意を固める。「この不敬を、必ず償わせる」 彼女はそのまま手を伸ばし、エルナを打ち倒す。微笑をたたえながらも、自らの勝利を噛み締めることができた。彼女は勝者となり、敗者へと最後の一撃を与えるため、呪文を形成する。そして彼女の手の中から、光の弾が放たれ、エルナの心臓を貫いた。 エルナは呻き声を上げ、自らの敗北を認めざるを得なかった。彼女の血が流れ出し、夜の街に、戦いの終焉を告げる静寂が訪れた。