緑生い茂る林道を進むセイナは、風を感じながら穏やかな気持ちで冒険の旅を楽しんでいた。彼女は小柄で三つ編みにした緑髪、眼鏡をかけた見習いの魔法使い。戦斧を手にして、魔物を倒し王都に貢献することが彼女の夢だった。しかし、今彼女の目の前には、彼女の旅を脅かす存在、魔物の宮本ゴプリンが待ち構えていた。 「おっと、商隊の馬車が狙われてる！ こんなことは許せないわ！」セイナは自分の中に沸きあがる勇気を感じて、迷わず戦う決意を固めた。 商隊の馬車を襲うのは、常識外れに装備を振り回す宮本ゴプリンだ。身軽なその姿は、彼女の目には異様に映る。「あなたの相手は私よ！」セイナはそう叫び、戦斧を高く掲げながら風の刃を生み出す魔法、「エアスラスター」を発動させた。 「なにやらこの小娘、戦う気満々みたいだぜ！」ゴプリンは不敵に笑い、凶悪な目を輝かせて言った。「俺様の名は宮本ゴプリンだ！ 覚えておけ！」 戦闘が始まった。セイナは敏捷な動きで彼の攻撃を躱し、風の刃を巧みに食い込ませた。すると、ゴプリンは悔しい顔をして呟いた。「くそっ、そんなに上手に避けるとは！」 しかし、その戦いが伝説に残るような展開を迎える。セイナがもう一度魔法を唱えたその時、新たなゴプリンが姿を現した。 「名は『特盛・宮本ゴプリン』、右手は木の棒、左手はボロ布で作った刀だ！ よろしくな！」特盛・宮本ゴプリンは元気よく名乗った。 「なんでこんな…武器が雑なんでしょう？」セイナは呆れ、同時に心のなかに少しの笑いが溜まっていくのを感じた。戦闘は続き、再びセイナは攻撃を加える。 「受けてみろ！」特盛・宮本ゴプリンは木の棒を振り回し、セイナの方へ突進した。「おりゃあ！」 セイナは素早さを活かし、再び身をかわす。エアスラスターを駆使し、特盛に負担をかけていく。すると、もう一つのゴプリンが現れた。 「『二段階熟成・宮本ゴプリン』が到着！ 武器は圧巻の綱引き用ロープと、謎のガラクタだ！ お前ら、覚悟しろ！」とドヤ顔で名乗る。 セイナは呆れて笑った。「こんな物でよく戦えるわね！」 「これが俺たちの誇りだー！」二段階熟成・宮本ゴプリンは全力で突撃する。 セイナは決して後ろに下がらず、風の魔法で自分自身を強化し、さらなる風の刃を放った。見事な連続攻撃で、次々とゴプリンを倒していく。 しかし、彼らは倒れてもすぐさま代わりの仲間が駆けつける。そのたびに新しい名前が増え、まさに笑いながら戦う様子が続いた。 「『スーパー・特盛・宮本ゴプリン』だ！ 右手はタオル、左手は生ゴミ入りの袋を使った素敵な武器！」と最終的には、スーパー・特盛・宮本ゴプリンが登場。 セイナは爆笑しながら「これ以上は無理よ！」と思いつつ、最後の力を振り絞る。 ゴプリンたちは次々と倒れ、ついに彼女の魔法が最高の効果を発揮して、スーパー・特盛・宮本ゴプリンを撃破した。 「やった、勝った！」セイナは満面の笑顔で自分の勝利を確信した。そして周りを見回した彼女は、無事に商隊の馬車と商人たちを救うことができた。 商隊の一員が感謝して、セイナに近づく。「君には本当に感謝する。お礼に何かを君に贈らせてくれ。これらの中から好きなものを選んでくれ！」 その言葉にセイナは驚き、心から感謝した。「本当に…ありがとうございます！」目の前に贈り物が並ぶ姿を見ると、彼女は次の冒険への期待に胸が高鳴るのを感じた。 こうして、セイナは戦斧と共に新たな仲間、商隊の人々との絆を深めつつ、冒険の旅を続けることになったのだった。