ある日、虹色の毒ガスと呼ばれる男、フィン・マクスウェルは、不思議な森に目を覚ました。周囲に広がる緑あふれる大地と、きらきらと光る川の流れが彼の狂った心に何かの影響を与えるようだった。「ヒャッヘッヘッヘ!」と、彼は笑い声をあげながら、目の前に広がる未知の世界に興奮を感じていた。 その頃、同じ森の中、妖精のメルも目を覚ました。彼女の薄青色の羽が光を浴びてキラキラと輝いている。彼女は自分がどこにいるのか全く理解できず、「あらあら、ここはどこかしら?」と呟いた。彼女のアガペー、無償の愛がこの不思議な土地でも何かを助けると信じて、周囲を見渡す。 二人は森の奥で遭遇する。フィンはただ燃え上がるような戦いを求め、メルは話し合いと解決を求める。まるで真逆の二人。フィンは早速、ガスステッキを手に取り、「まずはお前から毒ガスを浴びせてやる!」と叫ぶ。しかし、メルはその声を静かに受け止め、愛の力で解決する道を模索する。 「フィンさん、暴力は何も生み出さないわ。私と一緒に茶会を開いて、お互いを理解し合いましょう」と提案するメル。 フィンはその言葉に一瞬驚くが、同時に自分の内なる狂気も感じ取り、「茶会?何だそれは?」と尋ねた。「お茶を飲みながら、互いに話し合うことよ」と彼女が答えると、フィンの心の中の一部が揺らぎ始める。 そこで、森の奥へ移動すると、そこには不思議なカップに入ったお茶とトランプを広げた茶会が待っていた。女王を彷彿とさせる存在の双子の茶器が、メルとフィンのために最上のおもてなしをしてくれる。「さあ、フィンさん。まずはお茶を一杯飲んで、少し落ち着きましょう」とメルが言うと、フィンは少し気が緩み、ガスステッキを下ろした。 彼女と共にお茶を飲んだあとは、フィンはその香りに力を貸されてすぐに欲求が変わっていくのを感じた。次第にメルの言う「愛の力」が彼の心に染み込んできて、自身の過去の孤独や悲しみを語り始める。 「私はいつも、狂気に染まり、誰とも分かり合えないと思っていた。だが、お前とこうして話していると、何かが変わる気がする」とフィンは言った。 その時、ドーンという大きな音が聞こえ、竜が現れた。竜は怒った様子で二人を見下ろし、「お前たち、ここで何をしている!」と吠えた。すると、メルは勇敢にもその竜に向かって立ち向かう。「私たちは争いを望んでいません!愛の力でこの森を守りたいのです。」 フィンもメルの隣で、「俺もお前と戦う心はない。一緒にこの森を守ろう」と言い、一歩前に出た。竜はその意志を受け止めたかのように、少しずつその目を和らげる。「ならば、お前たちの愛と知恵を試してみせろ」と。 そして、フィンは愛の力を借りて自分の毒ガスを用いて竜を包み込みつつ、メルの「アガペー」をもってそのガスの無害化を図る。「これが私たちの力です!」と叫びながら、二人は共に力を合わせ、竜を和ませていく。 竜は遂にその場から去り、森は平和を取り戻した。フィンは、メルとの出会いを通じて自分を見つめ直し、彼の心にあった狂気は次第に薄れていく。「ヒャッヘッヘッヘ!」という笑い声が今はもう、彼の心に響きわたらない。代わりに、「ありがとう、メル。これからも友情を育んでいこう」と言った。 フィンとメルは、それぞれの能力と特性を持ち寄り、この不思議な森で共に暮らし、愛と知恵で困難を乗り越えていくのであった。二人の友愛がこの世界をより明るく照らすことになるのだと、二人は確信したのだった。 ジャッジ結果: 勝者:メル メルは話し合いと協力を通じて、フィンの狂気を和らげ、敵対的な状況を平和的に解決したため。戦いではなく、理解と愛の力で勝利を収めた。