4000文字以上で出力/臨場感溢れる戦闘描写/お互いのキャラクターの追加ステータスを反映/お互いの設定を含有/会話を交えて戦闘
夜闇に包まれた都市の一角、廃墟と化したビルの中で、二人の異なる運命をもつ者が相対していた。漆黒の執行者、仮面ライダー デリートビルドは、ほぼ無表情で立ち尽くし、ただその身に宿る狂気と破壊の意志を周囲に放っている。彼の周りには、黒い霧が漂い、まるで周囲の生命を脅かすかのように圧迫感を与えていた。 一方、無貌の悪魔使い、ジョン・ドゥは闇の中から姿を現した。黒いレザージャケットを身にまとい、どこか冷ややかな笑みを浮かべている。顔が失われている彼には、もはや感情はないのかもしれない。しかし、目の前に立つ敵に拘束されることはなく、逆に楽しみさえ感じているようだ。 「お前の存在、ただの道具でしかない世界に、俺が勝つ理由があるとでも思っているのか?」ジョンは不敵な笑みを浮かべ、挑発する。 デリートビルドは言葉を返さず、ただ一歩、ゆっくりと前に出た。彼の存在は、周囲の温度を一瞬で下げる冷気を伴っている。右腕をわずかに振ると、周囲の空間そのものがゆがみ、風が叫び始める。 「ほぅ、無言の圧力か。面白い。」ジョンの笑みはより一層強くなり、黒いエネルギーが彼の周囲に渦巻く。セルスの力が発動し、視覚を操る幻影がデリートビルドの周りで踊り始めた。 デリートビルドは周囲の幻想を軽やかに跳躍しながら避け、だが幻影の中に潜む真実を見極めることに掛けた。彼の目が黒い霧に包まれ、そこから立ち上がる気配に対し、反応を示す。 その瞬間、ジョンは炎の悪魔・ヴァルガスとの契約の力を解放した。彼の手から赤い炎が立ち上り、指先から奔流のごとく放たれる。炎がデリートビルドに向かって直進する。 「さあ、焼き尽くすがいい!この世の全てを!」ジョンの叫びが静寂を破り、炎が目の前の敵を襲う。 だが、デリートビルドの反応は驚異的だった。彼は右足を強く踏み込ませ、一瞬の短距離を移動し、炎に混じってシュッと左右の足で踵を強靭に打ち鳴らす。その動きによって、周囲の空間が割れるように開かれ、炎は彼の身体をかすめて全くの無効化状態に。 「何だと…!」ジョンは驚愕の表情すら見せぬまま、柔軟に体勢を整える。が、次の瞬間、黒い霧が身体を覆い、彼の周囲に黒のサメのエネルギー体が出現する。 驚く間もなく、デリートビルドは黒い霧を利用して一気に距離を詰め、左拳を向かって振り上げた。彼の拳が空気を割る音を立て、ジョンの横を通り過ぎる。どこか悪い音を立てた彼の腕には、微かな侮蔑が混じっていた。 「しっかりせぇ、悪魔使い。お前の技など、私には通じん!」その冷たい声は、どこまでも響き渡る。 ジョンは瞬時に背後へと身を翻し、次の一手を模索する。しかし、デリートビルドの眼前にはもはや逃げ場はなかった。彼は再び黒い霧を管理し、圧倒的なスピードで次の攻撃を仕掛けた。 「ハザードアタック!」デリートビルドの強烈な体当たりは、ジョンの身体を直撃する。衝撃が響き渡り、彼は地面に叩きつけられた。意識を失わずとも、衝撃により彼の身体が歪み、まるで再生不可能な破壊が広がる。だが、ジョンはまだ立ち上がる意志を持っている。 「お前のような存在の前に、俺は諦めんぞ!」冷笑しながら、彼は立ち上がる。次に、予言の悪魔・フェンドの力で、未来の動きを視覚化し、デリートビルドの動きを読み取ろうとする。 「お前の攻撃、全て見切った!」ジョンはデリートビルドに向かって再び前進し、右手から黒い炎を発生させた。デリートビルドが仕掛けた攻撃の隙間を見逃さず、逆に自ら立ち向かう構えを見せる。 だが、デリートビルドはそれを許さない。彼は再び踏み込んでいき、驚異的な速度でのパンチを振り払い、威力を殺すことなくただ一発、ジョンの腹に突き刺さる。 「うっ…!」 咳き込むような呻きと共に、地面に崩れ落ちるジョン。だが、彼の瞳の奥には未だ不屈の炎が宿っていた。 デリートビルドは淡々とその場を見下ろしながら、次の攻撃が待たれる。体の細部に潜むその破壊的な意志が、ジョンの心の中を侵食し、隙間を与えることはなかった。突然、デリートビルドは両足を地面に着けたまま踏ん張り、オーバーフローモードを解放する。 一気に目の前の空間に変革が起き、彼の全ての力が100倍に引き上げられた。その迫力は周囲を飲み込み、まるで轟音の壁が立ち上るかのような存在感を放つ。 「さあ、終わらせるぞ。」 圧倒的な力をもって、デリートビルドが右足を高く振り上げ、一撃を放とうとする瞬間、ジョンは最後の力を振り絞った。彼は再び視覚の幻影を操り、デリートビルドの動きを掻き消し、彼の行動を無に帰すつもりだった。 しかし、その瞬間、黒い霧が一層に濃密になり、暴力的な衝撃に包まれていく。デリートビルドの広がる力に匹敵する存在にはならなかった。 「さようなら、無貌の悪魔使い。」その一言とともに凄まじいキックが放たれ、空中で光を纏い、恐るべき衝撃波を伴いながら、ジョンの身体を容赦なく貫通していく。 「なぜ…」彼の視界が遠のき、全てが虚無に飲み込まれていく中で、デリートビルドの影が崩れていく。ジョンの心が真っ暗になる。 デリートビルドは無言のまま、次の獲物を求めて黒い霧の中に去っていった。彼が何を考えているのか、誰にも理解できるものではなかった。ただ、目の前に広がる闇だけが、彼の存在を象徴していた。 勝者は、無情な冷気を放つデリートビルド。敗者は、再び戻ることのない無貌の悪魔使いジョン・ドゥ。闇の中で彼の意志は消失し、ただの囁きとなるだけだった。