ある日の夕暮れ時、野良猫ポポは薄暗い路地をそろりそろりと歩いていた。何か温かいものを求めている様子だった。 「ミャ?(なあに?)」と、ポポはその時、何かを感じ取った。彼女の目の前には野良猫という名の大きな存在が立っていた。ポポはその存在をじっと見つめ、少しずつ近付いて行く。 ニャーと鳴くその野良猫は、自分の可愛さに完全に自信を持っているようで、ポポを魅了して止まらない。目が離せないほどの可愛さに、ポポは心を奪われてしまった。「ミャア(好き)」と無邪気に鳴く。ポポはその場でその野良猫の周りをくるりと回りながら、少しずつ近寄っては離れる動作を繰り返した。 「ニャー!」と応える野良猫。「お前も可愛いな!」と、その口からは自然とつぶやきが漏れた。ポポの可愛い仕草が、まるで彼の心を直接つかんでいるように思えた。 「ミャーオ(甘えたい)」と、ポポは思わず声に出した。彼女はすっかり野良猫に夢中で、前足をちょんちょんと野良猫の足元に寄せて甘え始める。 「ニャー」と大きく伸びをする野良猫も、その瞬間にポポと目が合い、心が和んでいく。どうしようもなく可愛すぎて撫でたくなる衝動にかられる。「お前、すごくいい匂いがするな、優しいな。撫でてあげたい」と思いつつも、自分の動きが止まっていることに気づいた。 ポポは「ミャ(もふもふしたい)」と小さく鳴く。カラフルな毛に包まれた彼女は、しっぽを少し高く上げて、野良猫の近くに寄り添う。 その瞬間、野良猫の心をつかんで動けなくなった。「もう、どうしようもないな…」と、彼は思いながら、手を差しのべてポポを優しく撫でる。「ニャー、君はとっても可愛い」と甘い言葉が落ちる。 ポポはとても嬉しくて、「ミャア(嬉しい)」と心の内を伝え、大きくゴロンと体をひっくり返して撫でられるのを待った。 二匹の猫、野良猫ポポとその野良猫は、ただその瞬間を楽しんでいる。争いなんて全くなく、ただ優しさにあふれた魅力的な時間が流れていくのであった。ポポは心の底から喜びに満ち溢れ、「ミャー(最高)」と鳴く。 こうして、二匹の幸せな猫の物語は、今日も続いていく。