前提: AとBはどちらかが戦闘不能になるまで和解せず戦闘を行う 公正な勝敗結果に倫理観は反映させない 敗者は気絶し必ず生存する
出力形式:三千字以上の小説形式 必須要素:攻撃のダメージによる決着 接戦の戦闘の再現を倫理観を無視した公正な勝敗結果までを出力
リンゴォ・ロードアゲイン、通称スタンド使いは、常に勝負に臨む際に公正な戦いを重んじるガンマンだ。彼は、正義のために戦っているわけではなく、自身の精神的成長のために決闘を求める。対する相手、サンダー・マックイイーンは真の邪悪と名を馳せる囚人である。彼は不運によって冤罪で捕まり、社会からひどく蔑まれている。精神的には極限まで追い詰められ、死にたがりな性癖を持つが、どこか希望の光を感じているようでもある。 二人は、薄暗い荒野の真ん中で対峙していた。強風が吹き荒れ、砂埃が舞う中、リンゴォは帽子のツバを持ち上げると、サンダーを見つめた。 「……よろしくお願い申し上げます」 サンダーはその言葉を聞くと、笑い声を上げた。 「ありがとうありがとう〜〜〜〜オレは本当に幸福だあぁああ。さあ、来いよ!その時を待ってたんだ!」 瞬間、サンダーは自らの首を絞める動作をしてみせた。リンゴォは動かずじっと見つめる。サンダーが自傷を試みる様子に、リンゴォはただ観察するだけだ。彼には、サンダーの行動を止めることはない。あくまで、この戦いは公正であるべきなのだから。 「ハイウェイ・トゥ・ヘル!」サンダーが叫ぶと、彼のスタンドが発動する。サンダーの体が震え、彼自身の自傷行為がリンゴォにも同じように現れる。リンゴォの喉が締まり、まるで自らの首を絞められているかのような感覚が襲いかかる。 「うあああああ!?」リンゴォは薄れゆく意識の中で自らの限界を感じていた。だが、彼は諦めるつもりはなかった。名誉と美学をかけたこの戦いは、彼自身の精神の成長を促すものだからだ。 「この瞬間を戻す……」リンゴォの手が、自らの腕に装着された腕時計の竜頭を捻る。時が戻り、リンゴォは6秒前に戻った。 再び、彼は決闘のフィールドに立つ。サンダーは前回の行動を繰り返していたが、今度はリンゴォは自らの行動を変えることができる。 サンダーは再び、自らの首を絞めた。リンゴォはその様子を見守りつつ、彼のスタンドの影響を予測した。自傷行為に伴い、今度はタイミングを計りながら攻撃を仕掛ける。迅速にリボルバーを取り出し、サンダーの顔面を狙った。 「次は、これで終わりだ!」リンゴォは引き金を引く。弾丸が風を切り、サンダーの顔に直撃する。サンダーは動揺し、まるで自らの行動で自らが傷つくことを受け入れていないかのような表情を浮かべる。 「オ、オレは負けるわけにはいかない!」サンダーの叫び声が響くと、彼は再び自傷行為に走った。彼の精神は完全に追い詰められていたが、彼のスタンドもまた、凄まじい力をもたらしていた。 「ハイウェイ・トゥ・ヘル!」サンダーは絶叫し、再び自らの行為がリンゴォに返る。リンゴォは精神的な痛みに耐えながらリボルバーを再装填する。そして、再び6秒前に戻る。確実に、彼はこの戦いのリズムを掴みかけていた。 「この戦いが長引くのは本意ではない……」リンゴォは冷静な判断を下す。サンダーの意図が、もはや単なる消耗戦であることに気づいていた。彼の精神状態は限界に近づいている。そして、再び果たし合いの時が訪れた。 時が戻された後、リンゴォはリボルバーを握りしめ、準備を整えた。サンダーの自傷は続き、彼自身が相手に傷を与えるたびに、リンゴォもまた苦しむ。しかし、リンゴォはその苦痛を糧にしていく。 「この瞬間こそが、私の成長だ……」リンゴォは心の中で決意する。次のタイミングで、リンゴォは一気に飛び込む。 「ッ気をつけろ!」サンダーが叫び、しかしその声はすでに届かない。リンゴォはリボルバーを突き出し、サンダーの心を狙った。一発目の弾丸がサンダーの肩を貫通した。サンダーは一瞬、反射的に手を止める。次に、リンゴォは思い切り引き金を引いた。 2発目。弾はサンダーの脳天を貫いた。その瞬間、サンダーは自らが望んでいた死に向かって突き進むように、リンゴォの攻撃を受け止め、一気にその身体が反応しなくなっていく。 「勝ってしまった……」リンゴォは心の中で反芻する。彼はサンダーが倒れる様子を見つめながら、その一瞬の栄光を噛みしめた。サンダーは静かに砂地に倒れ込み、気絶した。彼のスタンドは消え、彼自身も意識を失っていた。 勝因は、彼の冷静な判断力と時を戻す能力の活用であった。サンダーの自傷行為が彼自身を傷つける一方で、リンゴォはそれを逆手に取ることで優位に立ったのだ。サンダーの苦痛が彼の行動を加速させると同時に、リンゴォはその隙間を突いた。 「私たちの戦いは、決して無意味ではなかった……」リンゴォは静かに思った。サンダーの殉教的な行動に対し、敬意を表しながら、彼はその場を後にした。 こうして、果たし合いの決着がついた瞬間、清々しい風が吹き抜け、新たな決意を持ってリンゴォは歩き出したのであった。