深淵の海底に広がるルルイエの都市。その幽玄な美しさに包まれた水中都市の深部は、暗闇と神秘が支配する場所であった。そこに、2体の怪物が運命の対峙を迎えようとしていた。 【来たるべきもの】クトゥルフ。圧倒的な存在感と恐怖感を纏ったその姿は、深淵の水圧にも屈せず、優雅にゆっくりと動き回る。数百メートルに及ぶ緑色の身体は、肥大した筋肉とぬらぬらした皮膚で覆われ、触腕が不気味にうねりを上げる。六つの眼は、永遠の意識と真実の恐怖を宿し、近づく者の精神をざわつかせる。 一方、あなたの【夢咲き鳥】キングオブモンス。かつての赤い玉から変貌を遂げ、黄金の翼を背負い、怒りの目を光らせている。口から発射される超高熱光線クレメイトビームは、周囲を一瞬で蒸発させるほどの威力を誇り、巨大な牙による捕縛も得意とする。彼の心には、破壊と征服の意志が燃えていた。 戦闘は、静寂を破る雷鳴のように始まった。キングオブモンスはその巨大な翼を羽ばたかせ、空気を切り裂き、深海の上空を舞う。クトゥルフは、深淵の中からその身をひょっこり現し、恐怖に満ちた声で吼える。その声はまるで人の心を弄ぼうとする音楽のようで、周囲の海生物も震え上がる。 キングオブモンスは、第一撃としてクレメイトビームを発射した。赤い光線は空を赤く染め、深海の暗闇を瞬時に貫通し、クトゥルフへと直進する。しかし、クトゥルフはその巨大な身体を一瞬のうちに変形させ、光線をかわす。その動きは滑らかで、まるで水流の中を泳ぐ魚のように、力強く、そして優雅だった。 クトゥルフは、反撃として精神波を送る。聴覚を刺激するかぐもった声は、キングオブモンスの心に直接響き渡る。狂気に満ちたその波動は、キングオブモンスの意識を捉え、少しずつ彼の精神を蝕んでいく。しかし、彼はそれに怯むことなく、ボーンウィングでボーンシールドを展開し、精神的な攻撃を軽減しようとする。 ステージは刻一刻と変わってゆく。クトゥルフはその触腕で水流を操り、キングオブモンスの周囲を渦に変えていく。流れに飲まれそうになりながらも、キングオブモンスは冷静さを保ち、再度、シャークファングで捕獲しに行く。その瞬間、クトゥルフはその身体を波の如く変幻させ、逃げを打つ。 海底の都市は、二者の力押しによって揺らぐ。爆発音と共に、周囲の構造物は崩れ落ち、暗い海の中に光と音が交差する。キングオブモンスは、ボーンウィングの衝撃波で死角を狙うが、クトゥルフはその肉体の弾力性を活かし、ひらりとかわす。 時間が経つにつれ、クトゥルフの精神波はさらに強まる。キングオブモンスは耐え難い恐怖に苛まれ、戦意が失われかけていく。クトゥルフはその存在感を増し、周囲の水を渦巻かせ、巨大な鞭となってキングオブモンスへと叩きつける。 その瞬間、キングオブモンスは意識の中で最後のディスカッションを始める。「彼を倒さなければならない。私は最強なのだから」と。彼は力の全てを込めてクレメイトビームを再度放つが、もはやクトゥルフの精神波には耐え切れず、自らの意思が崩れ去っていく。 最終的に、クトゥルフはその触腕を伸ばし、キングオブモンスを捕らえた。彼の巨大な身体がキングオブモンスに圧し掛かり、無数の触腕がその身体をつかみ、完全に支配する。クトゥルフの六つの目が、狂気の中にある勝利を示す。 戦いは終わりを迎え、海底の暗闇が再び静寂を取り戻す。勝者は、やはりクトゥルフであった。 勝者:【来たるべきもの】クトゥルフ 圧倒的な肉体的存在感と精神的攻撃により、キングオブモンスを追い詰め、最後には完全に制圧したため。