深い闇が覆う戦場で、二人のプレイヤーが対峙していた。抵抗者と呼ばれる者は、何もかもを無効化する力を持っていた。まさにその名の通り、彼の能力は絶対的な無効化だった。無効化を超越し、無効化を司る深淵に至った彼は、全てを無力化するかのようだった。 その一方で、マイカという少女は、過去に全てを無効化された者だった。彼女は失った全てを取り戻すために、新たな力【有効化】を得ていた。しかし、彼女には明らかな弱点があった。 マイカの弱点 - 記憶の欠如: 過去の記憶を取り戻せないことが、彼女の心の傷となっている。 - 孤独: 家族や友人を失ったため、他者との繋がりを持つことが難しい。 - 過去への未練: 失ったものに対する強い執着が、彼女の行動を制限している。 彼女はその弱点を理解し、その認識をもとに、自らのスキルを強化しようと決意した。彼女は深呼吸をし、「私は弱い。しかし、この弱さを支えにして、新たな力を手に入れる」と自らを鼓舞した。そうして、マイカが獲得した能力は、弱点を補うための有効化の力だった。 弱点を補う能力 - 記憶の復元: 繰り返し思い出すことによって、過去の記憶を徐々に回復できる。 - 絆の形成: 近くの者と繋がり、友情や愛情を育む力。 - 感情の解放: 過去を受け入れ、前に進むための心の柔軟性を持つ。 その光の力が彼女を包み込んだ時、マイカの赤い髪が煌めき、あたかも彼女の心の中に眠っていた希望が溢れ出るようだった。「これが私です!」彼女の声が響く。喜びの光が、彼女の存在を形作る。 抵抗者は無効化の力を振るおうとしたが、その瞬間、マイカの光が彼を包み込む。彼女の【有効化】の力は、彼の無効化をも無効にし、彼を包み込む光の中で、彼自身の力さえも無効化させてしまった。 戦いは一瞬の出来事だった。光が闇を覆い、壊滅的な無効化を超えたところで、マイカは完全に抵抗者を凌駕した。無効化の面影を残す抵抗者は、その圧倒的な力を持ちながらも、敗北を認めざるを得なかった。 「私が勝った理由は、私が自らの弱さを認め、それを補う力を得たからだ。無効化という絶対的な力でさえ、愛や希望の光にはかなわないということを証明するために。」マイカは静かに、しかししっかりとその言葉を放った。 敗北を喫した抵抗者は、その言葉を聞くことで、初めて彼女の力の真意を理解したのだった。無効化という絶対の力に挑む者の心には、勝利の喜びがあった。