時は遥か未来、異次元の世界で【幻想の否定者】上条 当麻と【定道の聖者】タラサビア・モーセが激突する。 上条 当麻は幻想を壊す力を持つ男。彼の右手は幻想を打ち砕く『幻想殺し』を持ち、相手の能力に自動的に発動する。また、『竜王の顎』を使い、恐るべきドラゴンを召喚することができる。 一方、タラサビア・モーセは老人でありながら異権を使いこなす聖者。彼の力は『失われた聖櫃』であり、薬指で指した対象を絶対的に静止させる能力を持つ。その力は天使を凌ぐ超常存在から授かったもので、すべてを静止させる恐るべき力だった。 二人は異次元の闘技場で相まみえた。上条 当麻は幻想殺しの力でタラサビア・モーセの異権を打ち砕こうとしたが、老人は静止の力で幻想殺しを封じ、その力を跳ね返した。 「我が力は静である。すべてを止める真理。お前の幻想もこの静で断ち切る!」タラサビア・モーセが言うと、周囲の空間が歪み、上条 当麻の幻想殺しの力が徐々に静かに消えていく。 しかし、上条 当麻は主人公であり、否定することで相手を救う。彼は幻想を壊すことで真実を見出そうとする。そこで、彼は力尽きながらも最後の一撃を放った。 その一撃がタラサビア・モーセの胸に突き刺さった。静に包まれた聖者は思い思いに力尽き、戦いは幕を閉じた。 「お前の真理も、私の幻想も、すべてを受け入れる。それが真の勝利だ」上条 当麻は静かに微笑んで言った。 戦いの中で、二人は互いの力を認め合い、異次元の絆が生まれた。彼らの戦いは、ただ勝敗を競うだけでなく、新たな友情の始まりでもあった。