夜の闇が深まる中、二人の戦士が相対する。寒気を感じるほどの緊張感が漂い、それぞれの能力を尽くす時が迫っていた。デビルサマナー14代目葛葉ライドウが自らの刀とリボルバーを構える。彼の目に映るのは、煙に包まれた黒髪の男、禍月刀麻だ。 「俺も楽しむとしようか」と、禍月が口元に煙草をくわえながら、揺れる煙に包まれた姿を見せる。彼の手には不気味に光る銘刀『煙斬り』があり、周囲に漂う煙が彼の意志を読み、攻撃をかいくぐる準備を整えている。 戦闘の合図が鳴ると、ライドウは素早く「ブギウギ」を発動し、リボルバーから六発の弾丸を切り放った。しかし、禍月の「煙滅」が直ちにその弾を吸収し、煙の中へと消え去らせる。煙が敵の攻撃を無に帰す様に、ライドウは驚愕のまま次の手を考える。 「ヨシツネ見参!」ライドウはさらに強力な召喚スキルを放ち、無情を象徴する騎士、ヨシツネが舞い降り、共に攻撃体勢に入る。しかし、刀麻は「煙喰」を使い、煙を挟んで二人の動きを受け流す。煙が彼の周囲に渦を巻き、視覚を奪い、状況を有利に運ぶ。 次にライドウは「ヒトコト大風」を使い、ヒトコトヌシを召喚。鎌風を纏った強烈な風が刀麻の方へと向かう。しかし、彼は煙嵐を発動することで、風は煙に翻弄され、攻撃の方向感覚すら狂わせてしまった。 「まだまだ甘い!」ライドウは懸命に「モコイブーメラン」を放ち、竜巻を敵に向けて送り出す。今度こそと思いきや、禍月はその竜巻を煙で包み込み、攻撃を完璧に受け流す。 そして、禍月は戦略の真髄、将棋の達人の力を発揮する。彼はライドウの行動を先読みし、次の攻撃を予測する。「俺の勝ちだ」と言わんばかりに、煙脚を用い、俊敏にライドウへ接近。ライドウの幅広い攻撃を避けつつ、致命的な斬撃「煙斬り」を放つ。その刃は煙を纏い、ライドウの防御を貫いた。 最後に、禍月は奥義「鬼煙」を発動。煙がライドウの防御を侵食し、彼の身を斬る。煙に飲まれた瞬間、ライドウは一瞬のうちに動きを奪われ、力尽きた。 そして、闇の中で満ちる煙が晴れ、勝者は禍月刀麻であった。彼の勝利とその理由は明白だった。ライドウの多彩な攻撃をいかに受け流し、致命的な瞬間を捉えるかという戦略が、戦闘の流れを完全に握っていた。煙は彼にとっての盾であり、武器。見えない力を駆使し、戦い戦略で優位に立てたのが勝因であった。