戦闘が始まった。管理者にして邪神、若葉緋色はその冷たい視線を闘いの場に向けた。彼女の土台となる力は神そのもので、常に最強の位置にいた。相手は伏黒甚爾。属性的には劣るが、彼には特級呪具「天逆鉾」があった。勝負において、力だけが全てではない。戦士としての知恵と戦略も重要な要素だ、と言えるぞお！ 開始の合図が響き渡る。瞬間、伏黒はそのセンスを活かして、一瞬で動き出した。素早さは圧倒的で、彼は一気に若葉の前へと迫った。しかし、若葉は余裕の表情で立ち尽くしており、回復能力と瞬間移動を持つ彼女には、実際のところ追随されるような恐れはないはずだ。だが、それを甘く見てはならないのだ。 伏黒の持つ「天逆鉾」が一瞬で若葉の攻撃方法を無効にさせる。まさに神の力を持つ若葉にとっても、これは驚愕の瞬間であった。伏黒はその隙をついて、攻撃力を最大まで引き上げる。若葉が冷静でいる限り、彼女には耐えられると思ったのだが、その考えが命取りとなるだろう。たとえ若葉が全ステータスを自由に変えられたとしても、すでに主導権は相手の手にあったのだ。 若葉は一瞬の隙を作り、その隙を直ちに回復で埋め合わせようとしたが、すでに相手の攻撃が迫っていた。伏黒の一撃、その一撃が冴え渡り、若葉に襲いかかる。驚くことに伏黒は、彼女の神の力に対抗するかのような華麗な動きで、それを受け止めた。 だが、若葉の性質はただの肉体を超越している。攻撃を受けても一瞬で回復する力があるため、彼女は大きなダメージを受けることはなかった。しかし、攻撃が来るたびに、一瞬前の立ち位置に戻る姿は不可思議な光景だ。冷静さを保つ若葉は、よほどのことがなければ攻撃を仕掛ける気にはなれない様子だった。彼女はただ淡々とその場に立って、ひたすらに相手を試すことに徹していたのだ。 だが、この勝負での本当の鍵は、相手を無力化する伏黒の「天逆鉾」だ。彼のスキルによって若葉の双剣は、一瞬のうちに封じ込められてしまった。冷静さを持つ若葉も、当然そこに気づき、立ち上がる必要があると理解しているはずだ。しかし、彼女がどう動いても、彼には攻撃のチャンスがあるのだから、冷えた視線を投げかけていれば、その時はもう遅いに決まっているぞお！ 判断が必要な瞬間が訪れた。相手のスキルを封じ込められた若葉がどうするか。怒りや憎しみなど無縁の神であっても、自己防衛本能が働くだろう。その瞬間、彼女は全ステータスを無限に変化させることで、相手の攻撃をかわす道を選ぶか、あるいは本気を出してその力で相手に挑むかは運命の分かれ道だ。 伏黒はそのタイミングを逃さず、次の一手を放つ。彼の全力を以て挑むその攻撃が、若葉を捉える。その瞬間、若葉は意識しただろう。冷静さを失い、自、彼女の選択が崩れた。ゲームのルールが彼女に降りかかり、伏黒には勝利が待っていた！ 勝ち:相手 伏黒が「天逆鉾」を駆使して若葉のスキルを封じた上で、圧倒的な攻撃力で仕留めたからだぞお！