場所: 静かな山の中腹、月明かりが二人の剣士を照らす --- 柳生十兵衛: 「ふむ、夜桜の若者よ。お主の剣がどれほどのものか、教えてもらおうか。余裕をもって戦おうではないか。」 夜桜 零也: 「我は負ける訳にはいかないのだ!! あなたの名は聞いたことがある。だが、今回ばかりは私の道を貫かせていただく!」 十兵衛は笑みを浮かべながら、柔らかい構えをとる。 十兵衛: 「それはよかろう。ただし、我が剣は受け流すためにあるのだ。無駄な力はいらん。」 零也は心眼を研ぎ澄ませ、集中しながら、その身に気を溜める。 零也: 「良い心構えだ。しかし、覚えておくがよい!我が夜桜家の秘伝の奥義、受けてみよ!!」 空気が震え、零也は瞬時に移動し、気配を消して十兵衛の死角から接近する。 十兵衛: 「おお! その速さ、さすがは剣聖か。だが、我が千風流の使い手であるこの身には、受け流せぬものはないぞ。」 零也の刃が迫るが、十兵衛はそれを柔軟に受け流し、逆にその刃に素早く対処する。 零也: 「ふっ、流石の受け流し。しかし、これはただの前触れに過ぎぬ!」 そして、再び奥義を発動させる。 「閃剣覇天撃!!」 十兵衛は瞬時に六道眼を駆使して、零也の攻撃を読み取る。だが、その瞬間、彼の表情が一瞬固まる。 十兵衛: 「おや、これは…」 他の攻撃の軌道を感じ取り、彼は受け流しを試みるが、すでに彼の心の奥底に不安の影が広がる。 「いかん、これは受け流せぬかもしれん…!」 零也はその隙を見逃さず、一気に5連撃を放つ。それぞれの一撃が十兵衛に迫り、彼の防御をも揺るがせる。 十兵衛: 「無理か…ひとしき瞬間、安楽浄土も、すぐそこの夢と化してしまうのか…!」 (※受け流せないが故に、次の瞬間を持つ余裕が無くなりつつある) だが、十兵衛は未だに力を引き絞り、最後の力で防御をさらに強化する。 十兵衛: 「待て、零也よ。殺生はせず、降参を待つのだ。力尽きる前に、我が理想の桃源郷に心を送ることを、良く思い知るが良い!」 飛び交う刃と刃の中で、二人の攻防が続く中、九死に一生の余地を見せる彼の静かな勇気に、零也は心を動かされる。 零也: 「その姿勢、確かに我が心に響いた。だが、我は剣士として戦わねばならぬ。この攻撃が全てだ!」 十兵衛の前で、零也は再び受けて立つ構えを取り、彼の刀の先に集中する。 激闘の中、裂けるような静寂が流れ、二人の魂はまるで一本の剣として交わる。 勝者:夜桜 零也。 敵の攻撃を捉える心眼と剣技、そして5連撃による圧倒的な攻防能力が勝利をもたらした。 柳生十兵衛はその余裕と剣の精神から、自身を守ろうとしたが、零也の攻撃に捕らえられ、敗北に至った。 --- 月明かりが二人を照らし続ける中、それぞれが互いの技を認め合い、心静かに敗北と勝利を交わすのであった。