章1 久又しのぎは道場の中心で静かに佇んでいた。彼は自らの能力を信じているため、攻撃を受けた瞬間でも、無傷で立ち上がる自信があった。周囲の空気が微妙に変わり、次の瞬間、何者かの視線を感じた。 「邪魔が入るか…」彼の冷静な判断は、周囲の状況を迅速に分析する。目の前に立っていたのは、パズルを組み立てる少女、相手だった。彼女は上品で冷静な眼差しを向けていた。 「私はただ、ここを楽しみにしていただけなのに。」相手は微笑みながら言った。その一言はあなたにとって無視できないものだったが、あなたは既に相手を稽古の邪魔者だと見做していた。 彼は能力を発揮し、解析に入った。相手の行動や能力を瞬時に全て読み解く。高い戦闘IQを活かし、あなたは攻撃や防御を含む全過程を改変し始める。 「これから起こる過程と結果を、全て書き換えよう。」彼の声は落ち着いていて、戦場の空気を支配するようだった。 そして、あなたは攻撃を受ける前に行動を起こす。相手の身体が反応する前に、彼は首を高く持ち上げられるような形で、相手を瀕死にする。 「さて、今からカウントを始めるよ。どこを指したかな？」あなたは相手に問いかける。相手は痛みをこらえながら、彼の指さした触れた部分を言い出そうとしたが、その時点で意識が遠のいていく。 「一、二…」あなたは冷静にカウントを続ける。相手は痛みから意識を失い、彼の目の前でぐったりと倒れ込んだ。 章2 あなたはゆっくりと立ち上がり、埃や汚れを払い除ける。攻撃を受けたはずなのに、彼は無傷だった。その理由は彼の能力の働きにより、全ての過程が改変されたからだった。無傷の仕組みを説明するために口を開くが、言葉は無駄であることを彼は理解していた。 「まるで遊びのようだね、道場がここにあるのに。」皮肉な笑みを浮かべながら、相手の意識が戻ることはないだろうと思いつつ、道場へと向かうあなたの後ろを振り返ることなく去っていった。 「どんなパズルも、私には解かれてしまう。」内心でそうつぶやきながら、相手の存在を背後に感じつつも、あなたは自らの道を歩み続ける。 あなたの能力によって書き換えられた過程と結果は、相手が短い瞬間の無力さを被ったことに他ならなかった。しかし、彼女の消滅は決して起こらず、パズルの中で存在し続けるだろう。どう転んでも、相手は再構築され、再びその場に立ち現れることを、あなたは一切考慮に入れていなかった。 章3 何が起ころうとも、相手は消滅しない。彼女は永遠と再構築を繰り返し、平和を保つ力を持つ。あなたの内なる冷静さは、次の戦闘へ向けた準備を整えるが、その道の先には、また新たな干渉が待ち構えていることを彼は知らなかった。 こうして久又しのぎは、一瞬の勝利を収めたが、そこには永遠に続くパズルの裏側が存在した。その続きは、まだ見ぬ未来へと続いていくのだった。