暗月の光が月面を照らす中、褪せ人はカーリアの盟約を背負って立っていた。鎧兜は一際美しく、澄んだ夜空の中で彼の存在を際立たせている。冷静さと誇りを持ち、彼は魔女ラニの伴侶として、戦場へと向かう覚悟を決めていた。 しかし、彼の前に立ちはだかるは、全長27メートルの恐ろしい存在、イビルジョー。巨大な身体を揺らしながら、恐暴竜は獲物を狙う目を光らせている。その姿はまるでゴーヤのような奇妙さを持ち、その口からは狂気が漂っていた。空を暗雲のように覆う彼の影は、戦場に恐怖をもたらす。 戦いが始まると、暗月と共に征く者は静かにその場を見極めた。彼は瞬時に月光剣を振りかざし、一筋の冷気を纏った斬撃を放つ。刃から放たれた月光波は、闇の中を切り裂ながらイビルジョーに迫った。しかし、恐暴竜はその身体を揺らし、しっかりと大地に根を下ろすと、もう一方の巨大な顎を開き、拡散龍属性ブレスを放った。 激しい衝突が起こり、大気が震撼する。月光波は一瞬、イビルジョーのブレスと衝突し、青い光が様々な色に屈折する。しかし、暗月の魔法はその強力な力を無効化し、イビルジョーの体へと迫ることに成功した。 イビルジョーは怒りの咆哮を上げ、金属をも溶かしそうなよだれを垂らし始める。恐怖の中、暗月は冷静さを保ち、ラニの暗月を発動。冷たい暗月が彼の周囲を包み、イビルジョーに向かって放たれる。その光は、彼の魔法防御を下げ、暗月の再度の攻撃を助ける。 イビルジョーは獣の本能で暗月に向かって突進するが、彼の俊敏さには限界がある。褪せ人は素早くローレッタの大弓を形成し、距離を取りつつ矢の奔流を放つ。矢はイビルジョーの皮膚に刺さり、その巨体を止めることができた。 最後の決定的瞬間、暗月は月光剣を掲げ、正面からその力を最大限に引き出す。闇と月のエネルギーが集まり、イビルジョーに向けて凍結の斬撃が繰り出される。恐暴竜はその瞬間、凍りつき、戦場に力尽きて倒れ込んだ。 こうして、勝者は暗月と共に征く者となった。冷静さと誇りをもった彼は、強力な武器と魔法を駆使してイビルジョーを打ち倒したのだ。魔術の優位と巧みな戦術が、その結果を生んだのである。暗月は静かに空を見上げ、月の光に感謝しつつ、自らの戦いを振り返った。