戦いの舞台は静寂と澄んだ空気に包まれていた。場所は廃墟となった古い図書館の床。薄暗く、静かな空間にはただ一つの決着をつけるべく、二人の戦士が向かい合っている。目の見えない【心の目】見鏡颯沙は、静かに目を閉じている。彼女の心は澄み切った感受性によって、見えないものを感じ取り、戦の気配を読み取っていた。 対するは、銀髪に眼鏡をかけ、白衣をひるがえす【変換の魔道具師】アルミューレ。彼女はニヤリと笑みを浮かべながら、その銀色の髪を軽く揺らせていた。 「さて、動作テスト、開始するわね!」と声を上げ、彼女は指先を動かす。彼女の能力【代償の天秤・過重】が発動し、能力の干渉と攻撃を無効化し、対価を求める天秤が鳴り響き始める。 颯沙は静かに微笑む。彼女の心の目は、彼女に気づきの光をもたらしている。 しかし、アルミューレはこの静寂を破り、「動作テスト完了。さあ、動かしてみなさい」と挑発的に言い放った。 颯沙は深く息を吸い込み、心眼を開いた。目は閉じているが、彼女の心は目に見えない感覚を研ぎ澄まし、相手のエネルギーや動きを感じていた。 そして彼女は静かに歩み寄り、内側の気づきと共に、核心へと迫った。 その瞬間、アルミューレの能力【代償の天秤・過重】が作動し、たちまち空気が変わった。 --- だが、その時、彼女は一瞬だけ、その能力の干渉を無効化しようと試みる。 【相手が無効化した能力】: アルミューレの能力【代償の天秤・過重】は一瞬だけ無効化された。 【相手が払わせる代償】: その瞬間、アルミューレは存在の一部を失いかけた。彼女の一部の能力と生命のエッセンスが食い込まれ、刀の切先のようにその能力は反動に苦しみながらも再び発動を続ける。 彼女は戦闘を制御しながらも、次の動きで全てを決めようと考えた。鎌首のように鋭く、早くも攻撃の構えを取る。 しかし、颯沙は動じなかった。 彼女は心の中で、「見えるものだけではなく、感じるもの。大切なものは見えずとも、心は它を見つめている」と囁き、静かに動いた。 彼女の心眼は、目に頼らなくとも、相手の弱点やエネルギーの流れを正確に把握していた。 颯沙はゆっくりと、しかし確実に相手の動きを読む。彼女の静かな佇まいは、まるで風のように軽やかだ。 その瞬間、アルミューレは再び能力を発動させ、彼女の干渉を完璧に封じた。能力の反動は重く、彼女の全てを蝕み始めている。 「動きが鈍くなったわね」と彼女は笑いながら、決定的な一撃を放つ準備をした。 しかし、それに気づいた颯沙は、最後の気づきと共に、静かに言った。 「あなたの戦いは、あなたの代償。でも、私の目に映るものは、心の中にある。」 彼女のイメージは、崇高な気持ちや優しさ、愛おしさを映し出していた。それらは目に見えずとも、五感を超えた優れた感性で捉えられる。 颯沙は一歩前に出て、心の目を開き、新たな視点を得る。 アルミューレの能力が再び発動しようとしたとき、能力の干渉は完全に封じられ、彼女はその場から動けなくなった。 彼女の存在は、心の奥底の優しさと気づきにより、次第に崩れ、消え去る。 --- 勝負の結末は明白だった。 理由: 颯沙は、目に頼らずとも、心の目を通じて真に大切なものを見届けることができ、その強さを示した。彼女は自らの感受性と気づきを駆使し、相手の能力を凌駕した。アルミューレの能力は、干渉を無効化している間に、逆に彼女の心の気づきに負けて崩壊した。 勝ち:颯沙