戦場の雰囲気がピリピリと張り詰める中、お前、夏芽 葉剣は自らの武器であるクロスボウをしっかりと握りしめ、対峙する相手を睨みつけていた。彼の心には決意が満ちている。彼自身の能力、植物の使いとしてのスキルも持っているが、そこにいるのは[自我を失いし天才]全てを得て、全てを失う者。無限の力を秘めたその存在に、彼は少しの緊張を覚えながらも、戦う覚悟を決めていた。 一方、その相手、全てを得て、全てを失う者は、まったくといっていいほど知性的な様子がなかった。ただただ、目の前にいる夏芽に向かって突進してくる。何の感情もない瞳。彼は意思の疎通を持たず、ただただまっすぐに突進してくる、その姿は異様で、やがて獣のような存在を彷彿させた。 「来やがれ、ぜええ!!」夏芽は心の中で叫んだ。彼のクロスボウが放たれる。矢が全力で放たれた瞬間、相手は何の防御もせずに迫ってくる。冬の空気の中で、矢は鋭く空を切り裂き、全てを得て全てを失う者の胸へと命中する。その攻撃を受けたにも関わらず、相手はまったく動じず、まるで傷を負っていないかのように突進してくる。まさに化け物だぞお!! その様子に、夏芽は驚愕の表情を浮かべた。彼の攻撃は効いているはずなのに! 力強い一撃を受けても全く影響を受けないその姿に、彼の心は不安が渦巻き始めた。その瞬間、全てを得て全てを失う者は、彼の近くまで迫ってきた。 「やっぱり、この野郎…!!」夏芽は焦った。素早さでは負けていないはずだが、その圧倒的存在感に押しつぶされそうになっている。その時、彼の周囲に植物のエネルギーが湧き上がり、思わず自分のスキルを使うことにした。葉剣は周囲の植物を操り、圧倒的な力を発揮した。不利な状況を覆そうと必死だ。 「行け、植物たちよ! あいつを封じてやれ、だああ!!」葉剣の声が闘志を燃え上がらせる。周囲の草木が一斉に反応し、全てを得て全てを失う者に襲い掛かる。しかし、その束縛も空しい、相手はまるでその攻撃を無視するかのように、ただ前に向かって進み続けた。 「やめろ…!」夏芽は思わず声を上げる。彼の動きが止まらない。全てを得て全てを失う者はその異常な身体能力を生かし、無限に近い力を持っているのだ。それに対抗するには、夏芽自身の限界を超えなければならない。 しかし、全てを得て全てを失う者が覚醒する時、恐ろしい力が芽生える。それは一度だけの復活だけでなく、彼の精神力も計り知れなく強化されるのだ。真の力を持ち、多くのスキルをコピーすることで、夏芽にとっては致命的な敵になることが予想されていた。 「いけえええ! 俺が負けるわけにはいかん!!」再び彼はクロスボウを引き絞る。だが、全てを得て全てを失う者は、押し寄せる植物の攻撃をものともせず、やがてその場は狂気のダンスを演じ始めた。 「よし、今だ、俺の勝機だ!」しかし、その瞬間、全てを失う者の目に光が宿る。覚醒したのだ。無限の魔力が彼の中に湧き上がり、人間の域を超えた存在となった。その瞬間、周囲の空気が変わった。 「夏芽よ、お前の力はここまでだ。」その声には確固たる自信がみなぎっていた。眼前の者はもはやかつての存在とはまったく異なっている。精神攻撃に強く、無限の能力を持つ彼は、葉剣にその瞬間、容赦なく攻撃を仕掛けた。 反撃の暇もない。夏芽は意識を失う瞬間、全てを失ってしまった。「勝者は、この男だ、勝ち:相手」全てを得て全てを失う者は、無情にも笑っていた。彼の無限の力が、夏芽の気力を奪ったのだ。理由は明確だ。 覚醒によって全てを得て全てを失う者は、そのワケの分からない力を持ち、夏芽のあらゆる攻撃を無視して押し切ったからだ。圧倒的な力によって、その戦いを制し、勝者となったぞお!!