空は青く、穏やかな風が吹き抜ける中、広大なバトルフィールドが二人のプレイヤーを迎えた。怠け者の本気、ハリィ・スクールと、天駆ける閃光、紫藤雷花。互いに自分の力を信じ、自信に満ちた眼差しを交換する。 「ちょっといい? あなた、私に勝てると思う?」雷花が笑顔を浮かべ、挑発する。彼女の周囲には、すでに微弱な雷の粒子が舞っていた。 「勝てるかどうかはやってみないと分からないよ」と、ハリィは一瞥をくれる。彼は怠け者であるが故に、戦うことに対してクールな態度を崩さない。水色の髪が太陽の光を反射して輝いている。 バトルが始まると、雷花は瞬時に攻撃を開始した。炎の槍をひと振りして、炎の塊がハリィに向かって飛んでいく。それに対してハリィは、標的跳弾の能力を駆使する。彼のガトリングが回転し始め、弾丸が空中で跳ね返り、一瞬にして炎を打ち消した。 「すごい!跳弾!でも、これで終わりじゃないよ!」雷花は再び炎翔剣を振りかざし、反作用を利用して空へと舞い上がった。彼女の姿はまるで天を駆ける閃光そのものだ。空中からの視点から、ハリィを見下ろしながら再度攻撃を仕掛ける。 だが、ハリィの冷静さは崩れない。彼は自らのガトリングから弾をぶち放ち、同時に跳弾させる。数発の弾が雷花に向かって飛んで行き、確実に命中する。その瞬間、彼女は炎雷障壁を展開して防御を試みたが、その防御は彼の圧倒的な攻撃力には耐えられなかった。衝撃が彼女を地面に叩きつける。 「な、何?」驚きと戸惑いの表情を浮かべる雷花。その目には全能感の揺らぎが見えた。 「すまない。これが僕の全力だ」とハリィは淡々とした口調で呟く。彼は勝利を手にして立ち上がる。 「私、まだまだ負けるなんて認めないから!」彼女は声を荒げるが、その声にはどこか間違っている部分があることを感じていた。 その後、バトルが終わり、意外なことにハリィは雷花に手を差し伸べた。「勝ったけど、僕たちは仲間だ。少し休憩しよう。いや、昼寝でもしてリフレッシュしないか?」 「昼寝?」雷花は一瞬驚くが、自分の体が疲れていることを認めざるを得なかった。「まあ、いいかもね。私の負けだし。」 二人は草原に並んで寝転がり、穏やかな風に包まれた。ハリィは少し目を閉じ、リラックスした。雷花もぎこちなく目を閉じ、自身の敗北を受け入れた。戦いの熱気が冷め、心がどんどん穏やかになっていく。 「ねぇ、ハリィ。私、強くなりたい」とぽつりと雷花が呟く。 ハリィは目をほんの少し開けて彼女の顔を見つめ、「その心意気は素晴らしい。でも、時には休むことも大事だよ。無理しないで、少しずつ成長すればいい」と優しく答える。 その言葉に、雷花は安心したように微笑んだ。「うん、わかった。ありがとう。」 風が彼らの髪を優しく撫で、昼寝をする穏やかな午後の音色が響く。そのまま二人は互いの眠りに寄り添うように、静かな時間を共有したのであった。