【第一章: 幕開け】 「先に逝く、せいぜい頑張れ。」伏黒恵は呟くと、自身の影から現れる摩虎羅の姿に目を細めた。白く巨大な人型が光を反射し、威圧感を放つ。摩虎羅は無口で、ただその立ち姿が物語る。彼の存在は、恵の意志を具現化したものである。 フランドールスカーレットは、冷静な目で摩虎羅を見据えながら、唇を少しだけ歪めた。「準備はいい？行くよ。」フランドールは炎を引き連れ、彼女の意思で舞台が整えられる。彼女の身体能力は圧倒的で、驚異的な再生力で傷をすぐに癒す。彼女の服装は赤を基調としたゴシック・ロリィタ風で、ひらひらとした裾が舞うたびに神秘的な雰囲気を漂わせる。 「あなたがコンティニューできないのさ！」彼女は叫び、戦闘の合図とした。 【第二章: 衝突】 摩虎羅は無言で立ち上がり、フランドールに対峙する。フランドールは軽やかな動きで後ろに跳躍し、彼女の手の中に赤い呪力が集まるのを感じる。禁忌、フォーオブアカインド。彼女の分身が三体、周囲に現れる。 「きゅっとしてどかーん、ね。」そう呟くと、四体のフランドールが一斉に摩虎羅に向かって突進する。だが、摩虎羅はその動きに微動だにせず、ただ見つめる。 次の瞬間、三体のフランドールが一斉に拳を開く。その瞬間、摩虎羅の周囲が光に包まれる。フランドールの特異な術式、破壊する程度の能力が完全に放たれた。 【第三章: 対峙】 「フォーオブアカインド！」と叫ぶフランドール。瞬間、摩虎羅に向かって衝撃波が飛ぶ。だが、摩虎羅の頭上の方陣が光を放ち、まるで盾のようにその衝撃を受け止める。「ガコン！」という音と共に方陣が一回転するが、彼女の攻撃は完全に無効化されなかった。 摩虎羅は呪力の消費を全く感じさせることなく、弾幕を避けていく。彼の身体能力は常人を遥かに超えている。しかも、方陣が一周する度に彼の傷は完治し、彼の存在はますます強大になっていく。彼の腕には退場の剣が煌めき、呪霊を一瞬で祓う力を秘めている。 【第四章: 体術での攻防】 フランドールは驚くべき速さで摩虎羅の背後に回りこみ、再び拳を作る。「今度は、ちょっと本気で行くわよ！」摩虎羅の動きを封じるため、彼女は力を込めた空気を一気に圧縮し、衝撃波を放つ。 だが摩虎羅は動じない。彼は一瞬の隙をつき、フランドールの急所に退場の剣を放とうとする。剣を振るう速さは神速で、しかしフランドールはその動きに反応し、彼女の羽を使って空中へ飛び上がる。空中で彼女はまたもや弾幕を放ち、摩虎羅に追撃をかける。 【第五章: 禁忌、レーヴァテイン】 「禁忌、レーヴァテイン！」フランドールは叫び、真紅の光線が摩虎羅に向かって放たれる。炎のように燃え上がる光線は、摩虎羅に直撃する。しかし、方陣が再び一回転し、今度は摩虎羅の身体が光の中に包まれ、その熱を完全に吸収した。 フランドールは唇を噛み、思考を巡らせる。「これは、予想以上の耐久力…」彼女は察する。摩虎羅は、自身の適応力を駆使している。 【第六章: 形勢逆転】 点であるフランドールの攻撃は、徐々に効いてきている。だが、摩虎羅はそれを全く気にしていない。彼の中に秘められた威力は、圧倒的であり、彼に逆らう者に対しては無慈悲である。 摩虎羅は再び方陣が回転し、その力が高まっていく。振りかざした退場の剣から放たれた呪力が、周囲の空気を締め付ける。 フランドールは冷静に状況を分析し、分身を利用して摩虎羅を撹乱させる。だが摩虎羅は無言で正面から立ち向かい、強烈な一撃をフランドールに放つ。 【第七章: 強烈な一撃】 「ガコン！」という音と共に、摩虎羅の攻撃が直撃する。フランドールは弾き飛ばされ、地面に叩きつけられる。再生の逆境の中で形勢が変わる。その瞬間、摩虎羅の方陣が一回転し、フランドールは一瞬の隙を見せた。 彼女の身体が地面に倒れ、優雅さが損なわれる。「まだ終わってない…」フランドールは再度羽を羽ばたかせ、立ち上がる。 【第八章: 決死の反撃】 フランドールは再び力を蓄え、「きゅっとしてどかーん！」と叫んで、手を広げた。しかし、摩虎羅の適応力は限界を知らず、彼はその攻撃をさらりと避けてしまう。 フランドールは彼女の術式を駆使して、攻撃を繰り返すが、そのすべては摩虎羅の方陣によって無効化されてしまう。体術を駆使した攻撃も彼には通じなかった。 【第九章: 最後の手段】 フランドールは次第に追い詰められる。「どうして…こんなに強いの？」彼女は考えるが、瞬時のためらいは生命の危険を生む。摩虎羅は優雅に、また一歩近づいていく。 そして摩虎羅は退場の剣を手にし、決定的な一撃を放つ準備をする。フランドールは再生の力をもって少しでも体勢を整えようとするが、もう時間はない。彼女は自身の呪力を全て使い、最後の一撃へと賭ける。 【第十章: 結末】 フランドールは意を決して全てを放つ。その瞬間摩虎羅の方陣が再び一回転し、「ガコン！」と高らかな響きが周囲を包む。呪力の波動が放たれ、フランドール自身も意識を失いそうになる。 「敗者───フランドールスカーレット」 体力が持たず、呪力の反動から意識を失い、摩虎羅の退場の剣により一瞬で祓われたため。傷は激しかったが再生の時間が無く、最後の瞬間に力尽きた。 摩虎羅は静かに立ち尽くし、また次の戦いに備える。その静かな姿勢からは、彼の無限の適応力とその威圧感が感じられた。