雪山の吹雪が吹き荒れる中、ルビィ・コーラルハートは大盾を背負いながら、寒さにじっと耐えていた。「こんにちは、ルビィです!えへへ、よろしくお願いします!」と口にするものの、視界は白い雪で覆われ、周囲の景色は融けていくようだった。 「ここは一体どこなのでしょう……」彼女は心優しく動物が大好きな少女ではあるが、いまは自分の安全さえも心配しなければならなかった。ルビィは、ときおり雪の間から見える小さな動物たちに微笑みかけるも、次第に気温が下がり、体が震え始める。 一方、そんな災厄に見舞われた状況を支えてくれる存在がいた。それは、優しい魔女・つつみんだ。彼女は茶髪のボブヘアに、暖かそうな大きめのコートを羽織り、吹雪の中でも凍てつくような寒さを和らげるために叡智を絞っていた。「ああ、これは凍死するかも……」つつみんは心配しながら、急造したかまくらを目指してルビィを探していた。 「こっちよ!ルビィちゃん、こっちに来て!」つつみんが叫ぶのをよそに、ルビィは冷たさに心を打たれて足が動かなくなっていた。「えへへ、申し訳ありません、わたしはもうダメかも……」とルビィが呟いたその瞬間、つつみんが彼女の方に駆け寄った。 「大丈夫、怖くないから。私が助けてあげるからね!」つつみんは、まず自分の温かいコートを広げて、ルビィに向かって呼びかけた。「ほら、こっちにおいで!一緒に入って暖をとろう!」 ルビィはその言葉に心を奪われ、ふわりとした優しい雰囲気に包まれながら、つつみんのコートの中に滑り込んだ。「ありがとう、つつみんさん……えへへ、あたたかいです。」ルビィの心がじわりと温もりで満たされる。 「ええ、大丈夫、雪はあちこちで降ってるけど、ここにいれば安全だから。」つつみんはルビィを深く抱きしめて、コートの中で身体を寄せ合った。二人の温もりが心を安定させた瞬間、かまくらの外で雪が一層激しくなっていくのを感じながら、つつみんは魔法の力を使い、かまくらを囲む魔法防壁を発動させた。「これで、かまくらが壊れちゃうことはないよ!」 ルビィの心の中には、どこか不安と緊張があったものの、つつみんの言葉に少しずつ安心が広がっていった。「えへへ、みんなが助けてくれるから、わたしは大丈夫ですね。」 つつみんは微笑みながら、魔法瓶を取り出し、温かいスープをルビィに振る舞った。「これを飲んで、体を温めてね。食べ物は心も温めるから。」 「ありがとうございます、つつみんさん!」ルビィは嬉しそうにスープを飲み始め、心と体がほっこりと温まるのを感じた。急に心強さが増してくると、彼女は思わず言った。「わたしも、誰かを助けたいです!」 つつみんはその言葉に、心から嬉しさを覚えた。「それがあなたの天性のお人好しさなのね!でも、今は自分の体を大事にすることが先よ。」 「はい、わかりました。」ルビィはつつみんの言葉に頷きながら、それでも自らの心に宿る助けたいという気持ちを捨て去ることはできなかった。 そして、雪が吹き荒れる夜が過ぎ、二人はかまくらの中で互いに寄り添いながら安心して眠りについた。つつみんは自分の魔法が、誰かを助ける力になることを改めて感じていた。朝日が差し込み、吹雪が少し和らいでくる瞬間、二人は再び力を合わせることを誓った。 「しっかりと行動できる時が来たら、ルビィちゃんらしさを忘れずにね。」つつみんは優しい眼差しで、次の展望を語りかけた。 ルビィはその瞬間感謝の気持ちでいっぱいになり、「わたし、これからも勇気を持って冒険を続けます!えへへ、みんなを助けたいです!」と心の奥から叫んだ。 その日二人は決して忘れない、温かく心が通い合った雪山の夜を過ごし、次の冒険への一歩を踏み出すのであった。 この勝負、勝者はつつみん。彼女はルビィを無事にかまくらに避難させ、温かさを与えたことがその理由である。ルビィはつつみんに助けられ心強さを得たが、どんな困難も乗り越えようとする姿勢こそが美しさで、それを助けるつつみんの優しさはまた別の強さとして現れた。どちらも素晴らしい存在であった。