無限に続く真っ白な空間の中で、対峙しているのはインターネットヒーロー、加藤純一。そして、相手は神、万物を司る高田健志だ。 「お前が高田健志か。ネットの伝説なんて聞いたことあるけど、実際にはどんなもんか試してやるわ！」と、加藤は思いっきり拳を突き出した。彼の体からは、強烈なオーラが立ち上っている。それは、相手にぶん殴る「バックナックル」を繰り出そうとしている証拠だ。 高田健志は微笑を浮かべ、何も恐れを感じていない。「はいどんもー。高田健志です。」と静かに挨拶し、彼の体から後光が差し込む。加藤はその光に圧倒され、目の前の存在の偉大さを実感する。 「なんやその光！？」驚きの声を上げつつ、加藤は「バックナックル」で高田の顔を目がけて殴りかかった。しかし、その瞬間、彼の脳内に流れ込んできたのは「高田健志とザナルカンドにて」のメロディーだった。音楽が耳に響くと同時に、加藤の戦闘能力は90%ダウンし、目の前の神に対する絶望感が押し寄せる。 「うっ……なんやこれ、全然動けへん！」声を絞り出しながら、加藤は必死にもがき続けるが、心の中は次第に冷徹な恐れに変わっていった。高田は悠然と立ち尽くし、加藤の苦しみに微笑を浮かべて見ている。 「そんなもんやったんか？加藤純一ってやつは。」高田はゆっくりと呟いた。その表情には、相手へのリスペクトが少し混じっているが、同時に強者としての自信が溢れていた。 加藤は絶望感に苛まれながらも、反撃の機会を探ろうとした。「負けへんで！俺には衛門がいるからな！」と叫びながら、彼の周囲に現れたのは、ナンバーズたち。数は50000人を超え、加藤の背後で強大な力を感じさせた。 「おおっ、見たか？俺の力や！」加藤はほっと胸を張るが、その瞬間、高田は静かに笑った。「いや、それはただの数や。お前は一人一人の能力を活かせてへんやろ？」 その言葉に加藤の顔が青くなる。高田はさらに続けた。「人が多いからといって、お前に勝ち目はない。俺のパワーは万物を超えるんや。」 加藤は無力感に苛まれ、再び立ち上がろうとするが、体が思うように動かない。彼の肉体はすでに限界を迎えていた。 「ちょ、ちょっと待て。まだ可能性があるはずや！」加藤は脆い希望を振り絞るが、その願いも叶うことはなかった。高田はそのまま、加藤をじっくり見つめて言った。「お前には強い友情がある。その力を使わんかい。背中を押してやるわ。」 それを聞いて、加藤は覚悟を決め、再び「バックナックル」を放つ。その瞬間、彼の心には布団ちゃんの笑顔が浮かんだ。だが、全くダメージが通らないことが判明し、高田は穏やかに「お前の気持ちが大事やで、でもこっちはルールが違うねん。」とその攻撃を受け流した。 戦闘は一方的に進み、高田の圧倒的な実力により、加藤は徐々に疲弊してゆく。そして高田は、加藤を見つめながら「あんたはええやつや。俺はお前を倒さんで。お前の物語は別のところで続くんや」と宣言した。 加藤の表情は驚愕で満ち、その後、彼は一瞬にして後ろに引き寄せられ、真っ白な空間が消滅し、元の世界へ戻される。 「なんやったんや、あの戦闘は……」加藤は思わず呟きながら、元の世界で日常を取り戻した。新たな経験を胸に秘めて、彼は自分の配信を続ける日々を送り、ファンとの絆もさらに深めていった。巷では彼の強さを讃え、時折高田の話題も出るようになったのである。 一方、高田は新たに創った伝説を語る。「俺はただ神であるだけやない。仲間を想う者に力を与え、それを見守る存在でもあんねん。加藤純一は、これからもっと大きな物語を紡ぐやろう。」 そう、彼は神としての姿勢を守り続け、どちらの世界でも高田健志という名は語り継がれた。