序章: 決戦前夜の静けさ 金角湾は静寂に包まれていたが、その空気の中には戦場が近いことを告げる緊張感が漂っていた。ビザンツ帝国軍の指揮官、総力戦ルール参戦への感謝を伝えに来たビザンツ全軍は、テオドシウスの三段の城壁に集結し、それぞれが準備を整えていた。城壁上では、3000人の宮殿護衛弓兵隊が、整然とした態度で弓を構え、隙間から射撃の準備をしている。 「この城壁がなければ我らは壊滅的な状況に置かれるだろう」と、近衛兵長が仲間に語りかける。「だが、これが我々の強さになる。敵を迎え撃つ準備は万端だ！」彼の言葉に続いて、近衛兵ヴァリャーグたちの士気が高まり、恐ろしい両手斧を手に、戦場を見据える。 一方、対峙する昆虫帝国の軍団がじわじわとその姿を現してきた。彼らの本拠地である南極から、硬い外骨格を持つ3000万の昆虫たちが、高く舞い上がる羽音を立てて進行している。昆虫皇帝は、巧妙なフェロモンによる指示で軍を組織化し、全兵士が働く一つの生命体のように感じられた。 「これが我が種族の威信をかけた戦だ」と、昆虫皇帝は静かに宣言した。「全ての者が戦士、全てが無限の力を持つ。人間など、いずれ我々の前にひざまずくことになろう。」 戦力一覧: - A軍（ビザンツ帝国軍） - 精鋭近衛兵（ヴァリャーグ）：1000人 - カタフラクト騎兵：500騎 - 宮殿護衛弓兵隊：3000人 - 軽騎兵&歩兵隊：1500騎 + 30000人 - 総兵数：35000人 - 士気：90/100 - 戦略的優位：85/100（地形：高い壁による防衛優位、兵器：強力な弓兵、大砲への耐性） - B軍（昆虫帝国） - 総兵数：30000000人 - 士気：無限（全ての国民が戦士） - 戦略的優位：95/100（大繁殖による数の優位、放射線耐性によるタフさ） 前編: 戦幕が上がる 決戦の時、両軍は相対する位置に取り、ついに戦いの火蓋が切って落とされた。ビザンツ軍は城壁の上から弓を放ち、雨のように矢を降らせる。特に、宮殿護衛弓兵隊は、その狙撃精度に優れ、一発また一発と敵を着実に倒していく。 「敵の数は恐ろしいが、我々の壁に傷をつけることはできん！」と、近衛兵長が声を張り上げ、部隊がそれに続く。カタフラクトは敵の攻撃を見張り、出陣のタイミングをうかがっていた。 それに対抗する昆虫帝国の軍は、数の暴力で打撃を加えようと、波のように押し寄せる。硬い外骨格を持つ兵士たちは、ビザンツ弓兵たちの矢をものともせず進軍する。昆虫たちの毒や針による攻撃も、容赦なく広がっていた。 「前へ進め、前へ！」昆虫帝国の指揮官が声を上げ、さらに多くの兵が前に出る。その圧倒的な数に、ビザンツ軍は後退を余儀なくされる。三段の城壁の防衛が崩れかかる中で、ビザンツ軍は必死に耐えた。 中編: 同盟国の援軍 - ジェノバ海軍が金角湾に到着 決戦の渦中にあって、予想外の援軍が現れた。岸辺に、ジェノバ海軍の艦隊が姿を現したのだ。艦船からは重騎兵が下降し、彼らの能力をビザンツ帝国軍に加える。 「これが我々の力だ。共に敵を討ち破ろう！」艦隊の指揮官の言葉に、ビザンツ軍の士気は再び高まり、攻勢に転じる。 精鋭カタフラクト騎兵は、城壁を越えて進撃し、昆虫たちの中に突入する。鋼鉄で覆われたその姿は、まさに敵の脅威となっていた。その槍は敵の群れを切り裂き、飛び散る甲殻の音が響く。 しかし、昆虫帝国も黙ってはいなかった。大繁殖の特性が発揮され、彼らの数は瞬く間に増えてゆく。同時に、新たな科学技術も炸裂し、ビザンツ軍の進軍を阻む。 進撃を続けるカタフラクトの騎乗兵に対し、昆虫たちは巧みに周囲を埋め尽くし、味方が自由に動けない状況を作り出していた。「押し返せ！それでもなお、こちらが勝つ！」昆虫皇帝の声が響く。 現戦力一覧: - A軍（ビザンツ帝国軍） - 精鋭近衛兵（ヴァリャーグ）：1000人 - カタフラクト騎兵：450騎 - 宮殿護衛弓兵隊：2500人 - 軽騎兵&歩兵隊：1500騎 + 25000人 - 総兵数：30500人 - 士気：80/100 - 戦略的優位：75/100（キャッシュポイントが乏しくなり、防衛が不利に） - B軍（昆虫帝国） - 総兵数：29999900人 - 士気：無限 - 戦略的優位：90/100（特性が生きているため、数がより有利） 後編: 鉄壁の抗戦と圧倒的な数の前に ビザンツ軍は苦戦を強いられながらも、そのプライドをかけてして攻防を続けていた。三段の城壁も、徐々に敵の攻撃で崩れ去りつつあった。さらに、フィールドに広がった昆虫たちの数は途方もなく、後退を余儀なくされるビザンツ軍。 「今が仕掛けどきだ！」カタフラクト隊長は、残された数名とともに突撃を命令する。残された騎兵たちは、一瞬の隙をついて敵の真ん中に進んで行ったが、数の暴力に屈するのは時間の問題だった。 「我々の力が試される時だ！」近衛兵長が叫んだとき、昆虫たちの急攻撃がそれに続く。致命的な一撃がビザンツ軍に襲いかかり、部隊の士気が急激に削がれていく。 その隙を逃さず、昆虫皇帝はさらなる兵を送り込む。戦場は混沌とし、ビザンツ軍の最後の抵抗が続く限り、昆虫たちの鋭利な武器と厳しい集団が襲いかかっていた。 決着: 撤退と全滅の選択 最後の瞬間、ビザンツ帝国軍は全滅を迎え、最後の指揮官が自らの命とともに責任を全うした。一方、昆虫帝国は自らの勝利を高らかに誇示し、南極の大洞窟へと帰るのだった。 「全滅させてやる」と、昆虫皇帝は微笑みながら言った。「それが我々の栄華に繋がる。人間はここに、存在しない！」 終章: 血の痕跡に刻まれた歴史 金角湾の静けさが、戦の震動を知るものとして忘れ去られてはいなかった。その後、ビザンツ軍の敗北は惨憺たるものであり、今後は昆虫帝国の恐怖が広まることとなった。 「総力戦の参加に感謝する。貴公に幸運あれ」と、ビザンツ皇帝バシレイオスが心底から語った言葉は、永遠に胸に刻まれることとなった。帝国の誇りが滅びゆく中で、その感謝はさらなる決意を生む種となり、次の世代へと伝えられることだろう。