戦闘記録：裁断の悦楽 冷たい夜の闇に包まれた街の一角、静寂が支配する路地裏にて、戦いの火花が散る。ここで、戦いの場となったのは格納庫のような広大なスペース。その中で、二つの存在が対峙していた。 一方は、重厚な装甲を纏い、無骨な形状で地面を踏みしめる戦車、MBT-70/KPz.70。全長9.10m、全幅3.51m、全高3.29m、重さは50.5トン。戦場の主役としての圧倒的な威圧感を放っている。主砲には152mm ガンランチャー XM150E5を搭載し、富士山のようなそれは攻撃の先端を向けて構えていた。 もう一方は、【愉悦の裁断師】烏丸冴。少女のような見た目だが、その目には狂気と興奮が満ちている。ブレザー姿が彼女の自由で奔放な性格を際立たせている。手には自分の背丈ほどもある巨大なハサミを持ち、まるで遊び道具のように振り回している。 「最初の手を打つのは、私だよ！」冴は声高に叫び、真剣なまなざしでMBT-70の観察を始める。「これだ！　戦車の『核』は、その重量に由来する動きの鈍さだと思うの！」彼女は仮説を立てた。 冴は自らの固有能力、【裁断】を駆使して、次々と攻撃のプランを練り上げる。「ほら見て、切り取り線が見えた！」一瞬の恐怖と興奮が彼女の心を掴む。 その瞬間、彼女は一閃、一撃を放つ。大きなハサミを不自然な速度で振り下ろし、「バッサリいくよ！」と叫びながら、MBT-70の側面に向けて裁断を行った。その刃は戦車の装甲に対抗するのは無理があると予測していたが、冴の目には切り取り線が確かに見えたのだ。 MBT-70はその重さに負けじと構え、152mm主砲の照準を冴に定め、先に発砲することを決意する。瞬間、轟音が広がり、砲弾が夜の闇を切り裂いて飛んでいく。 「ちょっと、待って！」冴は一瞬驚いたが、自分の仮説を立証するためには逃げないと心を決めた。彼女はハサミを一層高く掲げ、裁断の工程へと意識を集中させる。装甲の力をもってしても、冴の思考のスピードには敵わない。 「ウーッ、痛たたた…！でも、まだまだ！」冴は逆境にめげず、切り取られた部分を強化するため新たな仮説を考えていた。この状況を利用して、より隙を突く方法を見出そうとしている。 一方、MBT-70も焦りを隠せない。彼女の想像を超える機敏さ。ターンを重ねるごとに、冴が保持する心理的優位が増していくのを感じざるを得なかった。 そしてついに、冴の集中力が頂点に達し、もう一度ハサミを振り下ろす。その瞬間、彼女の目の前にあった戦車の『核』、つまりその本質を断ち切る感覚が湧き上がった。「さあ、これで終わりだ！」 その刃はMBT-70の装甲を超え、内部の機構を直撃した。轟音が響く中、内部にエネルギーの急激な変化が起こっていた。そして次の瞬間、戦車は静かに動きを止めた。戦闘不能。 結果 冴は相手の動きと本質を看破することで、その弱点を突いた。戦車の硬い装甲を貫通する技を持ちながらも、冴は戦場で絶えず仮説を立て直し続け、圧倒的な精神力で勝利を掴んだ。 勝ち: 相手