こち亀・ハチャメチャな一日 ある日の東京都葛飾区、亀有公園前派出所では、両津勘吉がパソコンの前に座り込んでいる。目の前には大きな画面とともに、色とりどりのキャラクターたちが乱舞していた。 「うおー!今度はストーン・クッションの圧迫攻撃だ!やられたらたまらんぞ!」両津の叫び声が派出所中に響き渡る。 「両ちゃん、またゲームですか?」と、秋本麗子が心配そうに尋ねる。彼女は書類を持ちながら、両津に目を細めている。 「慌てるな麗子、これを見てみろ!このストーン・クッション、敵を圧迫してまとめて攻撃するんだ。これを駆使すれば、どんな敵もノックアウトさ!」両津は誇らしげに画面を指差し、まるで自分の発明品のように語る。 その横で、中川圭一が冷静に言った。「両津先輩、それはゲームのキャラクターであって、現実の犯罪には全く関係ありませんよ。」 「うるさい!そんなことはどうでもいいんだ。私はこのキャラクターで新しいスキルを習得したら、間違いなく犯罪者を捕まえてやるんだ!」両津は自信満々に本気を出し始めるが、その目はどこか楽しそうだ。 だが、彼の後ろにいて、まったく別次元の存在が忍び寄ってきた。それは、無心の家具、ストーン・クッション、ラピッド・カーペット、デーモニック・ミラーの三人組であった。 突然、ストーンが両津に圧迫攻撃を仕掛ける。「うわ!何だこいつらは!?」両津はびっくりして後ろに下がる。涙目で振り返ると、目の前には青色の絨毯、ラピッドが高速で動き回っている。 「先輩!これは現実ではなく、ゲームのキャラクターです!」中川が慌てて叫ぶ。 「ああ、知ってるさ!ただ、実体化しているなら、これを利用して何かすごいことを——」だが、その瞬間、両津はデーモニック・ミラーの反射攻撃に目が眩んだ。「目が、目が!」両津は混乱しながら、その場に倒れ込んだ。 麗子と中川は、両津の様子を見て思わず顔を見合わせる。さすがにこの光景は異様だ。 「どうにかしなければ!」と、麗子が一歩踏み出す。「両ちゃん、何が起きているのか説明して!」 「こっちには家具が来たんだ!現実とゲームが混ざっている!」両津は混乱しながら叫ぶ。 その時、ラピッドが再び高速移動で両津の足元に接近。触れるや否や両津は一瞬のうちに転倒した。「ううう、コケたー! これぞ『運を天にまかせる』ってヤツさ!」 だが、運を天に任せた結果、両津の周りには悪の家具たちが至近距離に迫っていた。彼らの圧迫と反射攻撃が連続して繰り出されたのだ。 「これは先生の指導の成果だ!」両津は無情にも抱いた誇りを負傷しながら捨て去り、震えつつも次の策を考えなければならなかった。 「そうか、私がサーキュレーターを使ってだ…風が防御になるんだな!」両津は急いで持ち出す。もちろん、実際には現実で使う道具ではなし。「行け、ラピッド! 私を守れ!」 だが、残念ながら、ラピッドは攻撃力を持たないため、両津の叫びは誰の耳にも入らなかった。そして、ストーンの圧迫攻撃が額に直撃。思わず目を白黒させた両津はじめだ。 その瞬間、派出所の扉が開いた。現れたのは部長、「両津、何かしらこの騒ぎは?仕事しなさい!」と怒鳴りつける。 「部長!い、今は大切な仕事が!」両津は木霊する声におんぶされ、家具たちは混乱したまま、次々と両津に突進してくる。 「まさか》、《家具に襲われるのが職務怠慢の罰として現実になったのか!?」両津はそう思いながら、その場で手を振り回すが、手遅れとなった。 「ああ、ダメだー!部長、助けてくれー!」両津の叫び声が派出所中に響き、現実の業務に戻されることはなかった。 家具たちに圧迫され、混乱する両津はまるでマトリョーシカの運命をたどるかのように、無限に続く痛い目を見続けるのだった。 この一連の騒動を影で見ていた中川は深いため息をつき、麗子は半分呆れた様子ではあるが、両津の明確な姿勢を褒められることは無いだろう。部長は無言でその様子を見つめ、怒った表情はさらに厳しさを増し、その場から立ち去る。 「仕事しなさい、両津!」とだけ言い残し、静かにオフィスに戻る。その影で、両津は再び混乱の渦に巻き込まれていった。心の中で、「これが私の運命なのか…!」と懊悩する両津の頭には、家具たちの圧迫が強く刻まれていくのだった。 こうして、両津の痛い一日は続いていくのであった。次回、彼はどんな痛い目に遭うのか、果たして変わりのない毎日を迎えるのか、果てしない楽しみは終わることがない。