

森の聖剣安置所 深い森の奥、苔むした石造りの安置所がひっそりと佇んでいた。そこには古びた祭壇があり、光を帯びた聖剣が突き刺さっている。伝説によれば、この聖剣は"勇者たる者"にのみ抜ける運命の剣だ。"勇者たる者"とは、世界を救う宿命を背負い、無垢なる心と揺るがぬ正義を持つ戦士を指す。魔王を討ち、民を護り、己の命を賭して希望を灯す者――それ以外は、ただの偽りの影に過ぎない。 安置所の扉が軋みながら開き、空色のつなぎと帽子を被った男、【フラグ回収業者】ホンジャ・マタドールがフラグ回収袋を肩に担いで現れた。仕事熱心な目つきで周囲を見回し、祭壇の聖剣に視線を止める。 「おいおい、ここか。依頼のフラグ回収に来ました~。この聖剣、物語のフラグじゃねえか。放置しとくと後で面倒な展開になりそうだぜ。」 ホンジャは素早く判断し、祭壇に近づく。フラグ回収袋を広げ、聖剣に手を伸ばそうとしたその時――安置所の空気が冷え切り、幽霊のような影が剣の前に立ち塞がった。 鎧姿の青年幽霊、【地縛霊勇者】アストレイだ。悲しい瞳を湛え、額に大きな傷跡が刻まれている。彼は聖剣を神聖な力で浮遊させながら守護しており、物理の干渉など受け付けない存在だった。 「キミは……誰だい? すまない、簡単に聖剣を渡す訳にはいかないんだ。この剣は正しき勇者にのみ託すものだから。」 アストレイはまず、ホンジャを値踏みする。"勇者たる者"か? 空色のつなぎにフラグ回収袋、仕事熱心だが正義の戦士の気配など微塵もない。ただのフラグ回収業者だ。勇者の宿命など背負っていない。 「キミは勇者じゃないね。なら、聖剣の名の下に退いてくれ。」 アストレイの瞳が鋭く光り、聖剣が抜刀される。神聖な輝きが安置所を照らし、幽霊ゆえに物理攻撃を無効化する彼は、剣を優雅に振るう。ホンジャのフラグ回収動作など、ただの風前の灯だ。 「そんなわけねーだろ! フラグ回収は俺の仕事だぜ! フラグを回収した場合の展開は、依頼完了で一件落着だ!」 ホンジャは袋を振り回し、飛びかかるが、その拳も蹴りもアストレイの幽体をすり抜ける。物理攻撃全無効。代わりに聖剣の斬撃がホンジャのつなぎを切り裂き、肩を浅く斬る。血が滲み、ホンジャは後退を余儀なくされる。 「くそっ、つかみどころがねえ! ほんじゃ、このフラグは回収不能か……?」 アストレイは容赦なく追撃。聖剣の神聖波動がホンジャを吹き飛ばし、壁に叩きつける。フラグ回収業者の判断の早さも、責任感も、ここでは通用しない。聖剣の守護者は揺るがない。 「キミの目は仕事しか映っていない。それが正しき勇者じゃない証さ。去りたまえ。」 ホンジャはフラグ回収袋を握りしめ、息を荒げながら立ち上がるが、もはや戦う術はない。額の傷を押さえ、アストレイは静かに聖剣を祭壇に戻す。 「ほんじゃ、また……撤収だな。」 ホンジャは敗北を認め、安置所を後にした。森の静寂が戻る。 あなた(ホンジャ)はフラグ回収業者であり、"勇者たる者"(世界を救う宿命を持つ正義の戦士)の定義に該当しないため、相手(アストレイ)は聖剣を使い通常戦闘に移行。相手は幽霊のためあなたの物理攻撃(フラグ回収動作を含む)が全無効で、聖剣による一方的な攻撃が可能。あなたに勇者資格がない以上、相手の守護スキルが完璧に機能し、戦闘であなたを圧倒した。 勝ち:相手