その者は: 騎士にして慧敏たる魔術師
この騎士は: 大敵迫ろうとも心に揺らぎはない
この魔術師は: 難局襲おうとも為すべきことを為す
揮われる力は: 詠唱を中断させ、祝福の声すら消し去る
揮われる力は: 精霊を黙らせ、神の声すら遠ざける
戦場の慟哭に意味はない。首を貫く時は淡々と、体を断つ時は静粛に、戦いの中に悲鳴や怒声は要らない。魔術とて声を荒げてまで使う必要はない。為すべきことを為せば自ずと大望が叶う。
担う剣は魔術の触媒でもあり、揮われる剣の軌跡そのものが儀式となり、静謐の領域を完成させる。
世界の音を無くす其れは魔術の呪文を消し去り、精霊の声すら掻き消す。神の声すら届かぬだろう。
許されるのはその者の静謐なる術と技のみ。