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機械人間 メカ

いつだったか、誰かが私を作ってくれた。研究所らしき所で目が覚めた。 私を作ったのは、名前は覚えていないが...機械や、歯車が好きだったらしい。 彼は研究者だったようで、私に外の色々なことを教えてくれた。 その人は、私に臓器をくれた。「いくつもあるから。」と、言うことらしい。 あの人のおかげで、私は人の心を理解できるようになった。 人とはなんなのかを理解できた。けれど...あの人は殺されてしまったらしい。 ただの通り魔の被害者の中の一人だった。あの人は死んだ。 哀しみと、憤りと、絶望を覚えた。けれどいつの間にか... 彼は生き返った! なぜだろう?彼に聞いても「そういう魔術を張ってたんだよ。」としか言わない。 喜びと、感動と、希望を覚えた。 ...ああ、それはさておいてなんだが... この前彼が酷くボロボロになって帰ってきたんだ。 どうしたのか聞いたら、 「敵対組織の城を狙ったら、護衛騎士に痛いの貰っただけだよ。」 と言われた。彼は酷く痛々しい姿になっていた。 私は少しの憎しみと、心配を覚えた。 それから数年して彼とは別れたんだが、今はどうしているだろう... 彼が言っていた護衛騎士とは、誰のことなのだろうね。