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【始端に至りし黄金の涙】ナギサ

この世界に転生してはや■■■年たった、いやもっとたっているかもしれない。 時代は変わり、旧時代を生きてきた私達は新たな芽の発芽を見届けることとなるだろう。 その種が発芽するのかは私には分からない、だが先に生きた私達がその種を護ることはできるだろう。 古きものはやがて朽ち、新たなものの養分となる。受け入れない者も居るだろうがそれが自然の摂理なのだ。 時間だな、そろそら向かうとしよう。 世界と言う森の調律者としてあの子供達が迷わぬように道に灯りを灯さねばな。 それが私達、永き生を見たもの達ができる最後の奉仕なのだから。    著者 フウハ  作品名 英雄の樹 第5章黄金の独白より  ※オリジナルです