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均衡/能面の殺戮者

-“俺にとっては全て無意味なのさ“- 戦争で多くの戦果を残している傭兵、均衡は無慈悲に敵を葬ることで有名だ。無感情な瞳を覗かせるその少年の前ではあらゆることが無意味となる。彼が能面の殺戮者になったことにはその過去が関係している。彼が6才の時、彼の家族は空爆により亡くなった。自分の全てを失い、ただ放浪に明け暮れていた均衡はいつしか戦場に辿り着いた。彼自身もう自分事にさえ無頓着となっていたのだろうか、彼はその忌まわしい戦争に傭兵として参戦した。大切なものが残っていないこの世界は均衡には色褪せて見えた。彼の無意味な殺戮が今日もまた始まる。