【食事後のチャプター】 翌日のことだ。 耳聡いまひろちゃんは厨房復活の情報をいち早くゲットしたらしい。 「寮母さんが言ってたんだけど、厨房の修理が明日には終わって、明後日から夕食が出るみたい! うれしいねー!」 といつものように明るく吉報を運んできた。 あなたは一安心する。 手元のお金が尽きないうちに寮の厨房が治って良かった。 試験期間が迫ってきているから、健康的な食事がすぐに提供される寮の夕食はやっぱりありがたい。 だが、楽しいスーパー通い生活がもうすぐ終わると思うと寂しいものだ。 感慨に耽るあなたはそこで、以前まひろちゃんが、あなたが今通っているスーパーよりさらに価格帯が高い高級スーパーがここらにあると言っていたことを思い出す。 手持ちのお金が余っているし、せっかくだから行ってみようと思った。 まひろちゃんに聞くと、快く場所とお弁当が半額になる時刻を教えてもらえた。 「あそこのお弁当も、ちょー美味しいんだけど、この辺りで1番強い半額バトラーがいるから頑張ってね!」 まひろちゃんの警告は気がかりだが、頑張って挑戦してみよう…! 夜に差し掛かった頃、あなたは教えてもらったスーパーへ出かけるのだった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 まひろちゃんに教えてもらったスーパーまではそこそこ遠い。あなたは今まで行ったことの場所まで足を伸ばす。そして、道中大きな交差点に出くわした。 4、いや5本の道が交わる大きさだ。 この大きさでは歩道を作れないようで、地下道へ続く階段が設けてあった。 大まかにどちらの方向に行けば良いか当たりをつけて階段を降りる。 すると階段を降りた先には白いタイル張りの広い空間が広がっていた。 タイルが埋め尽くす白い地下広場に人影は疎らで、チャイムとアナウンスが響く。 ポーン・・・ 自転車は降りて通行してください・・・ ポーン・・・ 自転車は降りて通行してください・・・ 五叉路だけあって、地下広場に開口している出口の数も多い… いや、駅の地下へ続く道も接続してあるようで余計にややこしい あなたは当たりをつけて階段を登ってみるが、目当ての出口とは全く違うところに出てしまった。 狐につままれたような気持ちで登ってきた階段を降りる。 地下の広場に再び出た時、長髪の女子校生に突然話しかけられた。 「あの、まひろちゃんの友達の人ですよね? スーパーならあっちの階段から行けますよ。」 あなたは急に話しかけられ驚いたが、相手についていくスーパーまでの道中でお話した。 この、女性としては長身で健康的なスタイルの女子高校生の名前は鹿山香。 どうやら彼女は今日、まひろちゃんからあなたの写真を送りつけられ、『鹿山さん、スーパーにこの人が来ると思うからよろしくね』とメッセージをもらっていたようだ。 ちょうど偶然あなたの少し後ろを歩いていて、階段から降りてきた時に顔を確認できて声をかけたとのこと。 「ここの地下道は本当にわかりずらいよね〜」 鹿山は地下道の分かりにくさを笑う。 実際本当に分かり辛く、最近役所が看板の表示を変えたりしたようだ。 あなたはまひろちゃんの人脈の広さに感心しつつ、鹿山と談笑しつつ、スーパーに向かうのだった。 ▶️BGM https://ai-battler.com/battle/e3a16ac1-d44b-44f2-90cb-a15eaea8b065 👇戦闘へ https://ai-battler.com/battle/bab83d55-561c-4db9-8c0d-2a3600a90d89