春告精の一人だったが、四季が壊れていく現実に冴坂コクリは存在意義が危ぶんできたことに強く落ち込み、自分が必要とされる夢に逃げてしまった 夢は幻なんてことわかってるが見ない他なかった 現実は自分なんて必要とされない春告精なんだから 春が来なきゃ私らが存在する必要ないのに春はどんどん来なくなってる 春夏秋冬は夏冬になり始めている現実で私は春を告げることを諦めた 私は代わりに夢幻を告げた その通り嘘偽りばかりな夢と幻の理想ばかりの文言 私の存在、相手の存在 全てを嘘偽りだらけにし自分の存在を理想……夢幻に近づけ夢幻告げる妖精と化した 夢と幻に希望を抱くものを元気づける夢幻告げる妖精だった だけどいつ曲がってしまったんだろう 私はいつしか周りを夢幻に変えていた 現実が見れなくなった 私が分かんなくなった 存在が分かんなくなった 自分は永久に夢と幻しか見れなくなってしまった 自分は告げていたそのものになっていたのだろう 最早自分は現実を見たくなかったのだ 自分が打ちひしがれた現実を__