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【朽ち果てた黒き薔薇】イドラ

【独りよがりな赤黒い懺悔】 「自分の手で守り抜く」とい信念を持つうイドラが自らの手でゆっくりと「守るものを自分の手で殺す」ことになったそんな世界 味方も夫も何もかも何一つ守れず自分だけが生き残る、その後にイドラの名前を勝手に使って様々なことを見ず知らずの人にやられ、英雄ですら無くなってしまう。 外に出ている間に家を燃やされ夫との思い出の品や仲間たちの遺品、何もかもが燃え尽きる 唯一お腹の中に夫との子をこさえていたがメディアによるあることないこと好き勝手にされた非難や匿名の誹謗中傷、殺害予告、今まで助けてきた民間人からの主に食べ物に関する嫌がらせ、食べ物に混ぜられた薬品による殺害未遂、これらの要因による莫大なストレスと栄養失調により流産 それでも確固たる自我で耐え忍び感情を噛み殺しながら多くの人のために戦ってきた。 何度も美しい声が語りかけてくる、未来へ進むのではなく過去へ縋る最も楽な道。 光すら放たなくなった黒薔薇の剣、逃避に足を捕まれ重くなった体、それでも燃えカスにほんの少し残った火を原動力とし、英雄としての意志が足を動かす。 しかし砕け散りかけの心を無理やり縛って引き摺っていたためついに限界にたどり着き道に倒れ込む 極度栄養失調、不眠症、理由なき強迫観念、傷は内側からも蝕み、倒れたイドラを助けるものはなくなんならイドラの黒き薔薇の剣を拾いイドラに突き刺し「俺は英雄だ〜」と笑いながら踏みつけられ蹴り飛ばされる。 己の誤ちが生み出したものはイドラを突き刺し無情にも捻り抉られる また美しき声が聞こえる、私の今までの苦労を肯定し包み込んでくれる暖かい声 取ってはならぬ手、だが朽ち果て、折れてしまった心に止める力は無い 心に咲いていた黒き薔薇は朽ち果て、底に咲いた血色の薔薇が根を伸ばし体は人ならざるものへと変化する 誰の手も取ることができない腕、傷つけることしか出来ない手、前の見えない頭 英雄は進む事を投げ捨てただ朽ちてゆく…… 己の誤ちに絶望し、失った者に懺悔する 堕ちた星は拾い上げられまた光を放つことがあるかもしれない だが朽ち果てた花は大地に消えるまで全てを恨み、絶望し、後悔し、懺悔するしかないのだ 彼女は自分で自分を赦すことができない 人々は彼女をこう呼んだ    『朽ちた薔薇』と これを読んだ貴方へ、彼女を苦痛の連鎖から切り離して欲しい…… A……             B……           【C】