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タブールの書

タブールの書、そう私は名付ける。 今ここに、私が作り出したありとあらゆる災厄を記す。 イビル・ノーン:便利であるが全てを消し去る可能性のある極めて危険な禁忌の魔法。この魔法を前に防護魔法は意味をなさなかった。 イビル・サンダー:耐え難い苦痛を浴びせる魔法。少し受けてみた感想としては、雷が肌を引き裂くような、そんな感覚がする。 イビル・ガードル:イビル・ノーンとタブー以外の全てから身を守る魔法。また、受けた衝撃をほんの少し放った相手の心臓に負担として返す。     -これより先、戻れぬ可能性大-     心してページをめくること。 タブー・ノーン:この魔法は基本、いや、絶対に使っちゃいけない。自我を出して止める。これだけは絶対にダメだ。 タブー・サンダー:絶望。ただそうとしか言えない……あまりの痛みにショック死することもある。 タブー・バリール:タブー・ノーン以外の魔法から身を守れる魔法。でも、基本は意味をなさない。 この本をもし読んでしまったなら、君はもう戻れないし、突き進むしかない。もし、もし私の話を聞いてくれるなら、その力は人を助けるために使って欲しい。私が……そうしたように。