Sign In

【食虫植物もかわいい花なのよ?】クー・L・インゴルフェール

若くして王国の植物学者として名を馳せる貴族の天才娘。16歳。 王立魔法研究開発所の第2開発部第7開発課所属。 幼い頃から貴族として質の高い教育を受けた天才娘は、王立魔法學園の初等部中等部高等部を飛び級卒業し、研究者の道を選択、興味を持った植物学の研究に没頭した。 今や森での戦闘に欠かせない魔法【険応返樹】を開発したのは彼女の最たる功績のひとつだろう。(尤も、彼女は「ひえぇ!」と叫びつつ無意識に発動しているようだが…) デンガを創り出したのは2年前、成長魔法の実験中の事だった。偶然の条件が重なり意図せず創り出してしまったのだ。 「ひえぇ…」 「あン…どこだここ…」 (部屋の隅で震えるクー) 「オイ、俺の魂を解放したのはお前か?」 「実験したのは私ですけど、間違えましたすみませぇん!」 「…いや、いいんだ嬢ちゃん。あんたのおかげで俺は彼処から解放された…ってなんじゃこの体ァ!?」 「ヒィンお助け…」 「アー…まぁ、これでも前よりかマシか…」 「えぇ…何があったんです貴方…」 「…」 「…」 「…いや、あンま話したくねぇな。」 「そう…ですか…」 「何にせよ、あんたは命の恩人だ。どうにか役に立ちたいもんだが…」 「じゃ、じゃあ…私とお友達になってくださいますか…?」 「ダチィ?構わねぇがまたどうして…」 「…あまり友達居なくて…」 「…聞かん方が良かったかなコリャ」 こうして1人と1匹(1本?)は友達として一緒に生活することになった。時にほんわかな日常が、時にドタバタコメディのような事件が、待っていたりするかもしれない…