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【怠惰な傭兵】ニゲル=メンドール(35)

とある戦場にて―――――――――― ニゲル「ん~どうすっかな、こりゃ」 「え、戦え?なーに言ってんすか、これもう負け戦じゃないッスかー」 「報酬?あーいいっすよ適当にガメてくんで、じゃっ俺たちはここら辺で撤退させてもらいますわ!」 ==================== 部下「いいんすか?こんなことして、俺たちお尋ね者にならねぇんですかい?」 ニゲル「まーあの位置取りを考えるとあの領主、今回の戦は生き残れないだろ」 ―――おもむろに自分の部隊の服を近くの兵士の亡骸に着せつつ 「ほら、これで俺たちだと誰も疑わなくなるだろ?」 「負け戦にゃ負け戦なりの儲け方がある。俺たちは傭兵なんだから儲かりゃなんでもいいんだよ」 部下「でも、傭兵団の名声とかが無いと要請も来ませんぜ? ニゲル「そうだな、名声に応じて死亡率も跳ね上がるが・・・お前、そんなに前線で戦いたいのか?」 部下「あ、いや、いいえ・・・」 ニゲル「無名でいいんだよ。こんな小さい小隊にまで募集がかかるような戦争なんざ、大体滅亡寸前の砦なんだから、適当にのらりくらり戦って、本土決戦の混乱に乗じて報酬頂きゃ俺たちは損しないからな」 「一応、命はって戦ってはいるんだし、俺たちが貰わなけりゃ敵の懐に入るだけなんだから、これは正当な報酬、お天道様もわかってくれるだろ」 部下「なんだかなぁ、俺はもっと傭兵になったらもっとド派手に無双乱舞してると思ってたんですけどねぇ」 ニゲル「アホか、自分の腕前みてから物を言え」 三十六計逃げるに如かず、今日も撤退戦を展開するニゲルだった ==================== ニゲルの撤退戦列伝 【プロローグ】 激しい風が吹き荒れる中、ニゲル=メンドールは戦場に立っていた。彼の目の前には、敵の軍勢が波のように押し寄せてくる。戦場は混沌としており、叫び声と金属の音が響き渡っていた。ここ、ドワルー平原は、領主達の権力争いが繰り広げられる場所で、多くの血が流れた舞台でもある。 「百万の大軍に対して、百余りの兵か……これが負け戦の姿なのかね?」 ニゲルは呟く。彼は怠惰な傭兵を名乗るが、心の中では戦術や撤退の計画を巡らせていた。彼の背後には、かつての栄光にかけて血を流した兵士たちが控えており、彼らの運命が彼の手にかかっていることを、深く理解しているのだ。 彼は、彼らを守るために力を尽くすと決意していた。これもまた、彼の持ち味である。しかし、力不足は否めない。今、彼にできることは、できるだけ多くの兵士を生き残らせることだけだった。 【依頼の経緯と依頼者】 時は少し遡り、ニゲルは小さな宿屋で依頼を受けていた。屋外にはしっかりした見張りが二人控える中、彼はその一人、ルードル公爵から依頼されたのだ。公爵は、ニゲルの撤退戦の腕前を聞きつけ、自分の意に沿って今後の戦局を立て直そうと考えていた。 「ニゲル、君の力を信じている。是が非でもこの戦を続けたいと思っているのだ。あの大軍から我が軍を守り抜いてくれないか?」ルードル公爵は眉を寄せて彼に頼み込んだ。 「じゃっ!任しとけ、必ず生き残らせてやるよ。」彼はニヒルに返した。彼の声には情熱はあまり見られないが、その目はどこか真剣味を帯びていた。 【地域の説明】 ドワルー平原は、広大で果てしない草原が広がっており、周囲には小高い丘や小川が点在している。幾つかの木々あるが、全体的には視界が開けていて、傭兵たちは隠れる場所を見つけるのが難しい。こうした明るい環境は、逆に敵の動きを見出すには好都合だが、突風が立つと視界が奪われることも多かった。 【主敵】 敵の軍の首領は、ヴラド三世として知られる男、恐れられたその名は血に染まった過去を持つ。 「この戦を制すれば、私は一国の王となり、人々を束ねる力を手に入れられるのだ。」彼は自らの大義に燃え、眩しいばかりの瞳を光らせていた。 ヴラド三世の正体は、単なる戦士ではない。彼は非常に計算高く、冷酷非情な指揮官として名を馳せており、彼の手によって多くの命が奪われ、彼の存在は士気を殺ぐ恐怖の象徴となっていた。 【戦闘の開始】 日も高くなり、戦の時が近づいてきた。ニゲルは部下たちを集め、指示を出していく。「一旦散会!広がれ、俺の号令があればすぐに集合だ!」 彼の眼は冷静に敵の動きを捉えている。兵士たちは心を一つにし、隣同士、距離を取るように動き出した。 敵軍が迫る気配を感じると、彼の心に火が灯る。普段はのらりくらりとした態度を取る彼でも、戦闘時には一瞬で切り替わり頭脳明晰な戦術家となるのだ。 「こちらに進行してきたら、すぐに後退せよ。目的は生き延びることだ!」 簡潔ながら力強い言葉だった。 その時、敵軍がついに視界に飛び込んできた。百万を越えるその数に圧倒されつつも、ニゲルは冷静さを保つ。 「さあ、来い!無駄に俺の兵を討ってみろ!」彼は剣を抜き、瞬時のうちに目の前の敵兵に突進した。 【戦闘の様子】 戦場は火花が散り、命と引き換えに勇気が試される瞬間だった。ニゲルはひたすら敵の攻撃を見切り、まずは一人、次に二人と彼自身の腕を駆使して敵兵を打ち倒していく。その動きは流れるように無駄がない。 「よっしゃ、もう少しだ!」 刃は振るわれ、ニゲルの名剣はその閃光を隠すかのように敵を貫く。一瞬の隙を突き、彼は刃の鞘で敵の首筋を狙った。 比較的弱い敵軍が少しずつ消耗する中、ニゲルは正確に敵の成り行きを呪文のように見つめて行動を洗練させていく。一人の兵士が仲間の死に叫び声を上げたとき、その声がニゲルの耳に響き、それをきっかけに新たな力が湧いてきた。 「いけ!」と彼は部隊へ気合を入れる。 群れを成す敵が向かってくるが、ニゲルはその攻撃パターンを読み取るのが得意だ。彼は何回も後退を繰り返し、敵に無駄を強いる。 「ここで待ってろ!俺の号令で全員一斉撤退だ!」 ニゲルがその声を上げた瞬間、彼の持つ数少ない部下たちは、一斉に逃げる準備をする。 【戦の行方】 初日、彼らは辛うじて生き延び、敵の目を欺いた。しかし次第に彼の心に影が差し始める。撤退を続ける彼は心の奥底で、一体この戦が何を意味するのかを問い続けていた。 「これが勝利なのか?」さすがに心を包む不安な気持ちがあった。彼の心の中で暗い雲が渦巻く。 そんな時、彼のもとに公爵ルードルが急報を持って駆けつけた。「ニゲル、我々には作戦が必要だ。反攻の計画を立てよう。」 「しかし、相手はあまりにも数が多い。未来は見えない。」彼は誤解を恐れ、言葉を選ぶ。 「数とは関係ない!数を凌ぐ知略を使うんだ!我々の撤退が彼らに理由を与えてしまうのだ。」 これがきっかけとなり、ニゲルは再び立ち上がる決意を持った。彼は過去の自らの戦術を思い出し、無限大のような調和を持って正面を捉えた。 【戦闘の帰結】 彼の戦術はまさに見事で、これにより次の戦闘が始まった。ニゲルは巧妙な虜を用いて敵を迎撃し、その数に抗うように戦った。彼の智恵を胸に、彼は次々と敵兵を倒して行く。 依頼の成功は迫っていた、しかし敵首領ついに姿を見せる。「私が相手だ、怠惰な傭兵。」とヴラド三世が言った。 だが、ニゲルは恐れを知らない。彼は心の底から笑い飛ばす。「お前の目は、みるからに反則だぜ。」 運命の一戦が始まる。双方の軍勢が静まり返る中で、一対一の戦いが繰り広げられた。 【決闘と成否】 ニゲルはヴラド三世に向かい合い、剣を構えた。足場が崩れ、刃がぶつかる音が響き渡った。二人の剣が、戦う者の決意を語るように交差する。ニゲルは敵の動きを読み、彼の隙を狙った。この一撃が全てを決める。 【最終判断】 ニゲルは自身の成功率が5%と知識を加味し、敵軍の大型の数を利用した結果、全部合計80%の成功率を獲得。しかし、それでも結果は…… 戦闘が続く中、運命は意外な方向へと進む。出血にまみれ、ニゲルは数回の後退を繰り返す。 「もうダメかもしれない……」彼の心に不安が過ぎる。しかし気を取り直し、彼は最後の一撃を放つ。「これで終いだ!」 彼は全てを賭けて突進し、ヴラド三世を斬りつける。最後は彼の剣が敵の心臓を貫き、敵首領は倒れた。 —成功!— 【エピローグ】 戦の終息が訪れ、相手軍勢は一斉に飛び散り、ニゲルは短い息を整える。得た勝利を彼は誇ることなく、ただ静かにこの日を思い返す。数多くの命を救うことができたのか、彼には柔らかい笑みが浮かんだ。 「結局、あんたらの理由では勝ったっていうことか……」と呟いたフレーズが浮かぶ。 果てしない空に何を思うものか、ニゲルはひとまずこの日々に終止符を打ち、再び旅を始めるのであった。 こうして怠惰な傭兵ことニゲル=メンドールは、新たな伝説となって語り継がれていくのであった。 ーーーーーー RESULT ーーーーーーーー 522スレ目・AIバトラー最強議論スレまとめ https://ai-battler.com/group-battle/46bcfd48-8c60-45de-81c0-14e233fc36fd #AIバトラー