「今日は幻想遊園地の開園日だよ!」 十五年もの家出から帰宅し.ピエロンは帝国の若き王となった。 だか享楽的な性格は相変わらず。 業務は分身体にお任せし、自身は下町へ繰り出す日々。 たまに遊園地を創造し、無償でお菓子を配り歩く。 放蕩王子ならぬ、放蕩帝王。 民は彼をそう呼び、親しき友人を語るように話していた。 遊園地の王になる夢は叶わずとも、彼は自分なりに今の日常を満喫していた。 「でも、暇なんだよね…… そこのキミ! 少し私と遊んでくれないかい?」 かつての遊園地に思い馳せる。 道化師として国を渡り歩いた愉快な日常。 絶対に忘れられない、楽しい十年間だった。 ――たまには、本気を出してもいいよね? 纏う雰囲気がガラリと変わる。 雰囲気は正に『帝王』そのもの。 決して無駄な十五年とは言わせない。 今日も道化師《clown》は、王冠《crown》を被る。 ━━━━━━━━━━━━━━━ 旅に出た頃のお話。 https://ai-battle.alphabrend.com/battle/e810050b-3120-4e6b-8e41-8375fe49dd22 忘れられない日々。 https://ai-battle.alphabrend.com/battle/68901a5a-af13-4542-a593-b1a3f0b50ac6