魔族は古代より差別の対象であった。人の形をしている者は運が良く、人のふりをして生きていけたかもしれないが、人からかけはなれた形の者は問答無用で激しい差別を受け、追い出された。人ではないとばれた場合はさらにひどく、あらぬ罪で殺される場合が殆どであった。この現状に心を痛めたとある少女は、自らを王として、魔族をまとめあげ、自分だけの、魔族だけの国を作り上げた。その国は少女の名前を元に「ブロッサム」と名付けられた。