作者による裏話↓ 七つの大罪シリーズの第一号がこの子。 そして七つの大罪シリーズの最高傑作だと私は思っています。 なぜ最高傑作だと思っているか、それは 大罪の子らの中で一番私が思い描いたものに近く出力されてくれるから。 そしてそもそも私の子たちの中でも完成度が高めだから。 個人的にうちの子たち全部合わせても首位争いに加わるくらいお気に入ってたりもします。 と、そろそろこの子の話に戻りますか この子の名前の「ルイーズ」は「ズルい」のアナグラム的なやつで、「レヴィ」は嫉妬の悪魔である「レヴィアタン(リヴァイアサンとも言うがレヴィアタンの方を採用した)」から取っています 「羨ましい存在」は、この子がかつて羨み、妬み、殺した者達そのものではない。 殺したといえどその羨んだ程の「自分より優れた存在」をどうしても忘れることなどできず、 力を自覚する前にどうにかして超えられないかと研究、観察をしていたこともあって頭に染み付いた影。 他の誰よりも知っている(少なくとも本人はそう思っている)その者たちの居振る舞い、立ち振る舞い、癖、話し方、エトセトラエトセトラ… それらすべてを模倣した、ルイーズの頭の中にいつまでも残る影、それが質量を伴って現れたもの。 ルイーズ本人は力に気づいてから、その能力らをコピー、そしてその者らを殺し、 その能力を取り込んだと思い込んでいる。そしてそれと同時にその思いや体も自分の中に取り込んでしまい、それが自分の邪魔をしてくると思い込んでいる。 だが実際はそんなことはなく、ただそう思い込んでいるだけ。 「グぅッ、う、アアアァッ!なんで!なんでお前らはこうしつこいんだ!」 「私はお前らを超えた!お前らは死んだ!私に負けたんだ!これが私のほうが優れているという証明だ!」 「だから私の頭から出ていけっ!私の足を引っ張るなっ!」 「私が!私がッ!誰よりも優れているんだ!私より優れたものなど許さないッ!」 「死んでなお私を苦しめる!お前らはどこまで行っても劣った存在だ!私という優れたものを引きずり下ろそうとするクズだっ!」 「ハァ、ハァっ…」 「ようやく、収まった…」 「ふふッ、あはははハハハッ!」 「私は嫉妬の子、ルイーズ・レヴィ!お前らの誰よりも優れた者!」 ルイーズが本格的に人に嫉妬し始めたのは力に気づいたあと。 その頃から「ズルい」や「羨ましい」という言葉を多用し始めた。 そしてある日、羨ましいと思っていた存在を皆殺しにし、自らを「嫉妬の子」と名乗り、名前に本来はなかった「レヴィ」を付け足した。 つまり別に「レヴィ」は名前でも苗字でもなんでもない。 設定的に言えば仮にデスノートに「ルイーズ・レヴィ」って書いても死なない。 本来の名前は「ルイーズ」だけ。 というよりも思いつかないからそういうことにしてる(メタ) 常に他人に対する劣等感を抱いている。 というより「人それぞれ違ういいところ」、「みんな違ってみんないい」でいう自分の特筆していいところが見つけられていない子。 だからいいところを持っている子がいるととても羨ましがり、妬み、僻む。 そして自分が他人より優れた存在であると証明して「自分は優れた存在である」と信じたい、安心したいのだ。 そんな子。