世界を破壊する者の後を着いてきた少女。 元の世界は分からない、きっと破壊された。 戦いには乗り気では無い。 罪の重さも命の重さも知っている。世界の住民と顔は合わせたくはない 綺麗な景色も見たくない。 いつか壊される所を見なければいけないのだから 過去に戻る選択肢と手段も持っているが、戻ることを許されぬことを知っている。きっと戻っても家族は誰一人として笑ってくれないと思っている。 泣くことは許されぬ、笑うことは許されぬ、生命としての幸せを願う事は彼女にはきっと許されない。 裏切り者、傍観者、破壊者。 少女の背中にはそんな罪だけが乗っかっている。 家族は魔獣1人、元の世界の崩壊の最中からずっと守ってきてくれた魔獣1人。 そんな中彼女は計画を二つほど建てている。 誰かを殺す計画を。