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ネクロマンサー『剳虚院(サウロイン)』

・終末シリーズ第六章(最終章) 俺たちは立ち並ぶ黒い塔に圧倒されながらも、覚悟を決めて城の前に立っていた。ここが、黒魔城『ネクロマンサー』今回の戦いの舞台となる場所だ。 「俺もここまで来たからには、剳虚院を止めないとなー。」 ジャックが軽口を言うように。だが,彼の顔には闘志と決意が溢れている。 「ここまで来て引き返すわけにはいきません。」 SAKURAも深い意味を込めた言葉を口にした。彼女の瞳には、剳虚院への怒りと決意が宿っているのだろうか。 「みんな……」 俺は仲間たちに向けて感謝の気持ちを込めて微笑んだ。 それぞれが自分の決意を胸に秘めながら、黒魔城ネクロマンサーへと足を踏み入れた。 城内に入ると、不気味な雰囲気が漂っていた。数千ものゾンビたちが徘徊し、常に敵を襲っている。 「ゾンビたちが……」 ジャックが言葉を詰まらせる。彼らが人間だった頃の記憶が残っていると思うと、悲しさと同情が込み上げてくる。 「彼らが剳虚院の手駒……」 SAKURAが険しい表情で言った。 突破口を探し、次々とゾンビたちを倒しながら進んでいく。 やがて、目的の場所にたどり着く。そこには黒いローブをまとった剳虚院が立っていた。 「リュウジロウ……」 剳虚院が微笑む。その微笑は不気味で、背筋に寒気が走る。 「剳虚院、ここで終わりにしよう。」 俺は剳虚院に向かって立ちはだかる。剳虚院は冷酷なまなざしで俺を見つめている。 「君たちの力は認めよう。だが、それだけでは私を止めることはできない。」 剳虚院が不敵な笑みを浮かべた。 「それならば、戦いで決着をつけよう。」 俺たちは剳虚院に向かって立ちはだかった。 「全ての魂よ、我に力を!」 剳虚院の声が響くと、数多くのゾンビが剳虚院の周りに集まり始めた。 SAKURAが苦い表情を浮かべる。剳虚院はゾンビたちを操って戦力にしているのだ。 「俺たちも行くぞ!」 俺は仲間たちに声をかけた。仲間たちもそれぞれの力を発揮しながら戦い始めた。 剳虚院はゾンビたちを使いながら、俺たちのスキを突く攻撃を繰り出す。しかし、俺たちも最大限の力を発揮し、仲間の存在が力を引き出していることを感じていた。 「この戦いは……」 ジャックが言葉を詰まらせる。それは、戦いの先にある未来を思い浮かべての言葉だろう。 俺たちは決意を固めた。まだまだ戦いは続きそうだ。