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時計屋の店長

「そうだね…少し昔の話をしようかね」 「とある集落に『時間』の力を持つ少年と、『生命』の力を持つ少女がいた。」 「少年と少女は、最初こそ神の奇跡だと言われ周りからもてはやされていたが…」 「ある時村の連中がその二人の能力の危険性に気付いた事で村の連中に疎まれていった」 「ん?何で時間と生命の力が危険かって?」 「時間に関しては、時を止める、戻す、飛ばすそして奪う事で…生き物の命を消しとばしたからな…まぁその時は非常事態だったんだがね…」 「それと生命に関しては…もう文字通り触れるだけで命を生み出すのもそして…消し去るのも自由自在、これも非常事態…つまりは村のみんなを守る為に使ったんだ」 「そして事件が起こった……」 「少女が殺されたんだ」 「理由?そんな物『危険だった』それだけだろうよ」 「無論少年も殺されかけた…が…」 「少年は時間を止める事で逃げ切った」 「それから傷だらけになっていた少年を俺が保護した…」 「これは憶測だが、少年は使い慣れない能力の大規模な使用の反動で何ヶ月か能力が使用できなかったんだろうな大人しく保護されてたよ」 「そしてある時、急に居なくなりやがった。一枚の手紙を残してな、」 「『おじさん見ず知らずの自分を守ってくれてありがとう。でも自分は、友達を助けなくちゃいけない…だから…さようなら』 だとよ」 「ほんと、何がいけなかったんだろうな…」