「zzz……」 わたしの名前は……睡華。 わたしは眠るのがすき。だって、幸せだもん。 でもね、わたしはこのまま眠ってちゃいけないって、知ってるの。 わたしが本当に眠ったとき、わたしはわたしじゃなくなるから。 わたしの中のしらない人は言うの、「剣を持って、あるがままに戦え」って。 わたしが戦えるわけないのに、そう思ってたんだけど。 前にね、その人がいったの。 「君にはまだ力が足りない、だから私がやる。」だって。 そしたら、わたしの身体はわたしの身体じゃなくなって、なにも分からなくなるの。 今日もわたしはわからない。また眠くなってきた。 ごめんね。わたしはもう寝てるから、あなたに話しかけることはできないけど。 わたしがまたおきた時、わたしは謝れるかな? わたしが残っているのかも、わからない。 それでもわたしは眠るだけ。それが好きなことだから。 ああ、空気にとけちゃうみたい。 この感覚が、私は好き。 じゃあ、おやすみ。 また会える? ………… ……… …… …