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【終焉の音色】フィーネ

楽譜には色があってはなりません。その黒白の線こそが美しいのですから。 そして、それを音色...振動として起こすのも、また素晴らしき芸術。 ...しかし、私は芸術と言うものにまだ種類があることを知りました。 色彩...虹色、と表現されるようなそれは、私とは酷く真反対で。 ...だからこそ惹かれたのでしょうか、私は...私は、色に憧れてしまいました。 でも、私は、色が付いてはならないのです。秩序たる黒白を守らねばならぬ... ...これは、罪なのでしょうか?                         ─────音の聖霊の独白