遥か昔とある国は魔王によって支配されていた。魔王の力は強大でこれまでにも勇者たちが果敢にも魔王城に乗り込んだが帰ってきたものはいなかった。人々は重税に重労働、粛清に怯えていた。そこに2人の青年が現れた。彼らは若く見えたがその手には英雄しか持つことの出来ない聖剣が握られていた。 青年達が訪れてしばらくした頃、魔王の支配が終わった。魔王城からは青年が1人だけ帰ってきた。その手にはボロボロになった聖剣と折れた聖剣が握られていた。 折れた聖剣はその国で最も高貴なる墓地に置かれた。 人々は青年たちを英雄と崇め称えた。国中でパレードが開かれ人々は笑った。しかし、そこに青年の姿はなかった。