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狂熱のSLAUGHTERHOUSE

摩天楼都市『ニュートリオン』。 混沌という言葉すら生温い文明のサラダボウルにおいて、其れでも数少ない鉄則というものは存在する。 Z区画に近寄るな。 屋台の飯を口にするな。 ──“狂熱”を信用するな。 SLAUGHTERHOUSE。 己を屠殺場と名乗る傭兵。 カルテル犇めくZ区画にて、ただ腕の1本でのし上がった新星。 蛇めいて割れた舌先は、時に正義を、時に非道を紡ぐ。 気分屋。虚言癖。人格破綻者。 そのどれもがしかし、男を語るに不足する。 「あー?オレの過去?」 「ねェよ。痩せっぽちのスラムのガキは死んだ」 「……くは。真に受けンなよ。アンタ、詐欺とか引っ掛かるタイプ?」